岡山大学のAIセンサー
2024-10-21 11:24:10

岡山大学が果物・野菜収穫に向けたAIセンサー実証成功の成果発表

岡山大学が果物・野菜収穫用AIセンサーの実証成功



国立大学法人岡山大学が、果物・野菜の収穫をサポートするために開発したAI空間センサーの屋外実証実験に成功しました。このセンサーは果樹に実った果実の位置や寸法をリモートで計測することができ、農業の効率化に寄与することが期待されています。

AI空間センサーの特徴



このAI空間センサーの最大の特長は、複眼カメラと動画像を活用した空間画像処理です。光の入射角度や照度の変化に耐性を持った設計で、周囲の光環境の変化に左右されることなく正確な計測が行える点が大きな利点とされています。

実験では、岡山市にある半田山植物園の協力を得て、さまざまな果樹(ナツメ、ザクロ、カリンなど)の果実の位置と大きさを計測しました。センサーを使って果実の撮影を行うだけで、コンピュータに果実の情報が無事に送信され、迅速に分析が進められる仕組みです。

実証実験の結果



実証実験では、果実の計測結果が非常に良好であることが確認されました。特に、近距離での果実寸法の計測では平均誤差が約5mm以下であり、小さな果実でも正確に測定することが可能なことが示されました。これにより、将来的に自動収穫ロボットなどへの応用が期待されます。

AIセンサーの名称



この革新的なセンサーは「全天候型空間センサーAWSS」(All-Weather Space Sensor)と名付けられ、現在販売が開始されています。株式会社ビジュアルサーボが開発を担当しており、今後は他社と協力して様々な機能を搭載した多機能収穫ロボットの開発も進めていく予定です。

農業の未来を切り拓く



岡山大学の研究チームは、この技術を活用して農業の合理化や収穫作業の効率を向上させることを目指しています。果物や野菜の熟度も判別し、仕分け作業が自動でできる収穫ロボットの開発も視野に入れているようです。AI技術を駆使した果実の収穫作業は、今後の農業において重要な役割を果たすことが期待されています。

このように、岡山大学の果物・野菜収穫用AIセンサーは、農業の新しい形を提示するものとして注目を集めています。今後の技術の進展に期待が寄せられる中、その成果がいかに現実の農作業に活かされていくのか、今後の動向に大いに注視する必要があります。

最後に



この情報は、2024年10月18日に岡山大学から発表されたもので、これからの農業をより効率的で持続可能なものにするための新たな進展を示しています。岡山大学の産学連携やイノベーションに期待が高まっています。


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会社情報

会社名
国立大学法人岡山大学
住所
岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス本部棟
電話番号
086-252-1111

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