食料供給の未来を考える
地球上の人口が増加する中、2050年までに食料需要が2010年比で1.7倍に達することが予測されています。このような状況を受けて、私たちの食料供給体制はどのように変わるべきか、多くの専門家が頭を悩ませているのが現状です。特に生産効率の向上だけに頼る方法では、地球の自然環境が持つ循環機能が破壊され、持続可能な食料供給が困難になる恐れがあります。
これに対応するため、ムーンショット型研究開発事業が立ち上げられました。この事業は、「2050年までに地球規模でムリ・ムダのない持続的な食料供給産業を創出する」という高い目標を掲げています。現在、千葉一裕プログラムディレクターを筆頭に、700名以上の研究者が参加して、8つのプロジェクトが進行中です。これらのプロジェクトは、食料生産の各段階から消費まで、幅広い分野での課題に取り組んでおり、失敗を恐れずに新たなアプローチに挑戦しています。
結果を報告する成果報告会
この大型プロジェクトは、開始から3年目を迎えるにあたり、今後の進展を共有する場として「ムーンショット型農林水産研究開発事業 成果報告会」を開催します。このイベントは、2022年8月31日(水)に東京国際フォーラムのホールD5で行われ、オンライン配信も予定されています。無論、参加は無料で、感染症対策の観点から状況に応じた形式での実施となります。
当日は、プログラムディレクターから本事業の趣旨や目指す社会像が説明されたあと、各プロジェクトの責任者による研究成果の発表があります。各参加者には質疑応答の時間も用意されており、外部の有識者や専門家を交えた総合討論が行われる予定です。報告会終了後には、メディア向けの懇談会も設けられており、参加者との意見交換が大いに期待されます。
地球規模の課題を共に考える
この成果報告会に参加することで、食料供給の未来に対する理解が深まるだけでなく、新たなアイディアや価値観を得る貴重な機会となるでしょう。なぜなら、私たちの生活や環境に直結している食と農のあり方は、時代の変化に応じて常に進化し続けます。未来を見据えた取り組みに対して、参加することで、より良い社会作りの一翼を担うことにもつながります。多くの皆様の参加を心よりお待ちしております。
開催概要
- - イベント名:ムーンショット型農林水産研究開発事業 成果報告会
- - 日時:2022年8月31日(水)9:50-16:50(予定)
- - 開催方法:会場開催およびオンライン配信
- - 会場:東京国際フォーラム ホールD5
- - 主催:生物系特定産業技術研究支援センター(BRAIN)
- - 参加料:無料
お問い合わせ
成果報告会事務局
E-Mail:
[email protected](受付時間 平日10:00〜18:00)