SoundHound社、7000万ドル超の資金調達でAI音声技術の国際的普及を加速
SoundHound社、音声AI技術を大幅に拡充
2017年1月31日、カリフォルニア州サンタクララ発。音声認識と対話型AIの先駆者であるSoundHound Inc.が、7500万ドルの資金調達を実施したことを発表しました。今回の資金調達はDラウンドとして実施され、注目すべきはその多彩な投資家たちです。NVIDIA GPU VenturesやSamsung Catalyst Fund、そして国内企業の野村ホールディングスや損害保険ジャパン日本興亜など、業界をリードする企業が名を連ねています。この新たな資金により、SoundHound社は合計で1億1500万ドルを調達し、グローバルな展開を図ることができるでしょう。
Houndifyプラットフォームの強化
SoundHoundが中心となるのは、Houndify™プラットフォームです。このプラットフォームは、企業が独自の音声インターフェースを持ち、顧客との対話を深化させるためのものです。音声認識や自然言語理解技術はその根幹にあり、特定のトピックに関する会話を自然に行うインターフェースを提供します。Houndifyは、これまでの10年に亘る研究と開発の成果であり、現在も進化を続けています。
Houndifyの最大の魅力は、"Collective AI"と呼ばれる協力的なアーキテクチャです。これは複数の開発者が共通の知識を共有しながら、AIの機能を拡張できる仕組みです。例えば、Yelp、Uber、Expediaなど、人気のサービスに既に導入されているHoundifyは、天気や株価、スポーツ情報の取得に役立っています。
投資の背景とビジョン
この資金調達のタイミングは、成長性の高いIoT市場において、音声インターフェースと自然言語処理の重要性が高まっている状況を反映しています。今や、ビジネスにおいてAIをいかに活用するかが競争力の鍵となっています。SoundHoundは、ユーザーが音声で情報にアクセスできるシンプルで効果的な方法を提供することで、企業のAI戦略を強化しています。
SoundHoundは同社のCEO、Keyvan Mohajer氏のもと、音声技術の独自性を生かし、Houndifyプラットフォームの展開を進めていく意向を示しています。「あらゆる製品やサービスがスマートな音声インターフェースを持つ未来を我々は目指している」と述べています。
Devコミュニティの活性化とApplications
今回の資金が注ぐ期待の一つは、デベロッパーコミュニティの活性化です。Houndifyはすでに2万人以上の開発者によって利用されており、SamsungやNVIDIAと連携することでさらなる技術革新を進めています。特に、自動車産業向けの自動音声認識や自然言語理解技術は非常に重要です。
このプラットフォームを利用する企業には、次世代のスマートスピーカーやコネクティッドカーデバイスなど、さまざまなプロジェクトが進行中です。Houndifyを通じて開発された製品やサービスは、音声技術とAIの融合を推進し、新たな価値を生み出しています。
まとめ
SoundHound社は、音声技術におけるリーダーとしての地位を強化すると共に、Houndifyプラットフォームを通じて、世界中のユーザーにAIによる自然な会話体験を届けることを目指しています。音声とAIの未来に向けた進化が期待される中、今後の展開から目が離せません。
会社情報
- 会社名
-
株式会社サウンドハウンド
- 住所
- 東京都港区元赤坂1-2-7赤坂Kタワー3階
- 電話番号
-
03-5843-0560