学生たちがヒマラヤで新たな挑戦
10月12日、午後0時19分、日本山岳会学生部による遠征隊がヒマラヤの未踏峰プンギ(Phungi)への初登頂を成し遂げました。この山は、ネパール中央部のアンナプルナ山域に位置し、標高6524mに達します。今回の登頂は、2022年に日本山岳会ヒマラヤキャンプ登山隊が挑戦した際の名残もあり、引き続き関心が寄せられていました。
登山が持つ探検的な精神は、衰退が指摘される大学山岳部の学生たちにもしっかり受け継がれています。今回の遠征隊は、青山学院、東京大学、立教大学、中央大学の山岳部に所属するリーダークラスの5名から構成されており、彼らは日本山岳会の団体会員として集まり、この壮大な計画を実現させました。
メンバー紹介
- - 井之上巧磨(いのうえたくま) 青山学院大学体育会山岳部(主将)
- - 尾高涼哉(おだかりょうや) 東京大学運動会スキー山岳部(主将)
- - 横道文哉(よこみちふみや) 立教大学体育会山岳部(副将)
- - 中沢将大(なかざわまさひろ) 立教大学体育会山岳部(主将)
- - 芦沢太陽(あしざわたいよう) 中央大学山岳部(主将、3年)
遠征の経緯と現地での活動
今回の遠征隊は現在、ポカラに滞在し、10月23日にはカトマンズに到着する予定です。彼らはカトマンズで約1週間ほど過ごす計画で、11月1日には7時30分に成田空港に帰国する予定となっています。
登山隊が登頂に成功したプンギ峰は、その美しい景観と過酷な環境から、多くの登山者を惹きつける魅力がある一方で、未踏峰ということで多くの挑戦者が過去に挑んできましたが、成功には至りませんでした。それだけに、今回の成功は関係者にとって大きな意味を持つものです。
大学山岳部の未来に向けて
今、大学山岳部のあり方が危ぶまれる時代でもありますが、今回は特にメンバーの情熱と団結力が成功につながりました。彼らの冒険心と情熱は、次世代の登山者たちにも希望を与えることでしょう。
さらに、日本山岳会学生部は、今後もこのような挑戦を続けていくことを目的とし、学生たち自身が登山を通じて得た経験を次世代に伝えていくことが重要となってきます。長い目で見て、大切な自然環境の保護や持続可能な冒険を心掛けることも忘れてはなりません。これからも学生たちの新たな挑戦に期待が寄せられています。
主催は公益社団法人日本山岳会学生部、後援には青山学院大学体育会山岳部、東京大学運動会スキー山岳部、立教大学体育会山岳部、中央大学学友会体育連盟山岳部が名を連ねています。これからの各大学における登山活動の発展にも目が離せません。