新ツール「ダディアリー」
2021-04-22 12:00:13
福山市が開発した新しいワーケーション支援ツール「ダディアリー」とは
福山市が独自開発した「ダディアリー」
広島県福山市は、自然豊かな環境と便利なアクセスを活かして「ワーケーション」を推進するユニークなツール「働くお父さんの観察日記『ダディアリー』」を開発しました。この取り組みは、政府が推進する働き方改革の一環として、テレワークを利用した新しい休暇の概念を広めるものです。
ワーケーションとは
「ワーケーション」とは、仕事(Work)と休暇(Vacation)を組み合わせて、働きながらもリフレッシュできる時間を確保するスタイルです。福山市では、宿泊施設やコワーキングスペースと連携し、この新しい働き方を積極的に展開しています。
開発の背景
福山市でワーケーションを取り入れる際の現状調査によると、ワーケーションを利用したことがある人は7.4%に過ぎず、利用したいと考える人が23.1%という結果が示されました。このデータから、利用意向が低いという課題を認識しました。そこで、親子のコミュニケーションを深める視点でアプローチし、子供たちからお父さんに新しい働き方を提案するための道具として「ダディアリー」が開発されたのです。
「ダディアリー」の内容
「ダディアリー」は、お父さんの働き方を観察するための日記帳です。使い方はシンプルで、子どもたちは観察した内容を絵やコメントとして日記に記入します。1ページ目にはその使い方が明示されています。また、福山市でワーケーションが体験できる施設の一覧も掲載されており、親子での楽しみながらの利用が促進されています。
実際の利用者によって描かれた日記の例もあり、これにより親子の絆やコミュニケーションを深める効果が期待されています。
PR動画と体験者の声
福山市とその周辺地域に住む家族を対象に、ワーケーション体験を通じたコミュニケーションの変化を捉えたPR動画も制作されています。親からは「ワーケーションをするための良い言い訳になった」との声があり、子供たちは「パパのお仕事を見られて嬉しい、カッコよかった」と感想を述べています。
さらに、参加者へのアンケート結果では、87.5%が「家族のためにワーケーションをしようと感じた」、93.7%が「家族の絆が深まった」と回答しました。この結果は、「ダディアリー」が実際に親子関係を促進する役割を果たしていることを示しています。
今後の展開
「ダディアリー」は、誰でもダウンロードして印刷できるように、福山市のホームページで公開されています。一部の協力施設では「ダディアリー」の配布も検討されており、さらに多くの家庭にこのツールが広がることが期待されます。
福山市は今後もこのような取り組みを通じて、地域の活性化や家族の絆の強化を目指していくでしょう。ワーケーションを通じて、働く環境がより良いものになることを願ってやみません。
会社情報
- 会社名
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福山市
- 住所
- 福山市東桜町3番5号
- 電話番号
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