子どもの孤立を考えるトークセッションの開催について
福祉社会学者の竹端寛教授と共に「ケア」をテーマにしたトークセッションが開催されます。NPO法人PIECESが主催する「Unnamed CARE Forum」は、2025年6月23日から29日までの1週間にわたり、「名前のつかないケア」を巡るイベントを実施します。
このフォーラムは「ひびラボ」の一環として、地域や組織を超えた関わりを探求することを目的としています。そして、特にケアに注目し、参加者が肩書や立場を超えて、本質的なつながりを作り出すための場となります。フォーラムでは、参加団体の一つであるPIECESが中心になり、他の参加者との対話を通じて「ケア」の意味について深く考えていきます。
トークイベントの詳細
トークイベントは2025年6月24日(火)の20:00から21:30にオンラインで行われ、参加は無料で定員は100名です。参加に興味がある方は、公式サイトから申し込みが可能です。このイベントでは、対人支援や教育の現場、家庭や職場など、日常生活の中で「私たちが何をケアするのか」という課題について考えます。参加者は自らの立場や思いから解放され、それぞれの視点で自由に意見を交わし合うことが期待されています。
子どもや若者の孤立を深刻に受け止める
近年、特に子どもや若者の孤立は深刻な問題として認識されています。内閣府の調査によると、約3人に1人が孤独を感じているとのこと。これらの孤立感を軽減するためには、社会全体でケアを行う姿勢が求められます。特に、専門家に限らず、役割や立場を越えて一人ひとりが「ひとりの人」として触れ合うことが重要であるとPIECESは考えており、このフォーラムもその実践を促す場です。
今後の展望と活動目的
Unnamed CARE Forumは、多様な参加者が集まり、「名前のつかないケア」の重要性を理解し、日常の中で意識的にその実践方法を考える機会を提供します。日々の生活の中で、子どもたちや他者との関わりを大切にし、地域社会全体を巻き込んだ活動へとつなげることが目指されています。こうした取り組みを通じて、孤立した子どもたちの心に寄り添う存在を増やし、地域全体でのケアのネットワークを築こうとしています。
ひびラボとは
ひびラボは、様々な団体や機関と連携を持ちながら「ひとりの人としての関わり」を広げることを目指すフィールドです。9つのNPOや非営利機関が参加し、共創的な活動を通じて学びや制度の枠を超えた取り組みを行っています。
PIECESの理念
NPO法人PIECESは、子どもや若者が孤立せず、支える環境の構築を目指しています。地域住民が相互にケアし合い、孤立を防ぐための啓発活動を展開し、子どものウェルビーイングの向上を図ることが重要であると考えています。さらに、参加者全員が実践的な学びを通じて、自身の市民性を高めていけるような空間を提供していきます。
このように、現代の課題を扱った「Unnamed CARE Forum」は、参加者の意見や体験を共有することによって、より良い社会を構築するための重要なステップとなるでしょう。今後の活動にも期待が寄せられています。