地元愛を育む特別授業
2024年11月27日、北海道白糠町で特別な授業が行われました。株式会社イミューの代表、黒田康平が中心となり、白糠町の教育機関である「白糠学園」と「白糠高校」の生徒たちに、地域の漁業とそのブランディングについて教えました。これは、地域の未来を担う子どもたちに、地元の資源や文化の価値を実感してもらうための試みでもあります。
漁業の重要性を知る
イミューは、北海道の白糠町で水産加工工場を建設し、地元の漁業を活性化する活動を展開しています。特に、秋鮭に代わって豊漁を迎えたブリを対象にした「極寒ぶり®」というブランディングが話題です。この取り組みは、地域の漁師や漁業協同組合と連携し、地域資源の魅力を高める役割を果たしています。
今回の特別授業では、白糠学園の6年生22名、白糠高校の2年生・3年生36名、合計58名の生徒が参加しました。午前は白糠学園で授業を行い、午後は白糠高校へと移動しました。黒田氏は、地域産品のブランディングについて、「東京の視点から見た価値」を共有し、参加した子どもたちの好奇心を刺激しました。学生たちが「白糠に工場を建てようとした理由は何ですか?」と質問した際、黒田氏は「楽しそうだと思ったから」と答え、この言葉に生徒たちの反応がありました。
漁師の魅力を伝える
特別授業では、木村太朗船長(白糠学園の卒業生でイミューの水産事業パートナー)もゲストとして登壇しました。彼は自身の漁師としての経験を持ち寄り、「漁師って何?」というテーマで講演しました。木村船長が実物の「大漁旗」を紹介すると、児童たちから「かっこいい!」という声が上がりました。このような交流を通じて、子どもたちは漁業の現場を身近に感じ、地元の誇りを再確認しました。
地元の未来を担う子どもたちへ
白糠町では、漁業に従事する人々の高齢化が進行しています。現在約80名の漁師がいる中、10年後にはその数が半分になる可能性があるとされています。この特別授業が地域の子どもたちに「漁師ってかっこいい」「白糠町って誇らしい」と感じるきっかけとなればと、主催者側は願っています。
地域との連携を深めるイミュー
イミューは、地域の継続的な発展に貢献することをモットーに、白糠町に根付いたビジネスを展開。「極寒ぶり®」や「シラリカいくら」、「本ししゃも」などの地域ブランドを育て、ふるさと納税のシステムを通じて地域支援も行っています。今後も地域と手を携えながら、日本の水産業を支えていく姿勢を貫いていくことでしょう。
この特別授業は、地域資源の価値を再認識させ、未来の漁業の担い手となる子どもたちへの大きな一歩となることを期待しています。