HAPSコンテスト受賞発表
2025-11-26 19:42:22
NTTドコモビジネスが「HAPSユースケース創出コンテスト」で最優秀賞を発表
HAPSユースケース創出コンテスト、最優秀賞の行方
2025年11月26日、NTTドコモビジネス株式会社及び株式会社NTTドコモは「能登HAPSパートナープログラム」主催の「HAPSユースケース創出コンテスト」において、特に優れたユースケースを選出しました。今回の最優秀賞に輝いたのは、株式会社MizLinxが提案した『HAPSとカーボンクレジットで未来へつなぐ一次産業』です。このプロジェクトは、地域の一次産業における課題解決を目指し、HAPSの機能を最大限に活用するものです。
コンテストの背景と目的
このコンテストは、高度な通信機能を持つHAPS(高高度プラットフォームステーション)の特性を生かし、地域の社会課題や産業の発展に寄与するアイデアを募るものです。全国からは20件の応募があり、厳選な選考を経て5団体が最終プレゼンテーションの機会を得ました。その結果、最優秀賞と優秀賞が決定されました。
最優秀賞:MizLinxの提案
MizLinxが提案したプロジェクトは、地球温暖化による生態系変化が引き起こす不漁や不作という現代の課題に焦点を当てています。この提案では、HAPSの通信機能や搭載カメラを活用し、海上や山間部など通信が困難な場所でのデータ取得を可能にします。これにより、カーボンクレジットの創出を支援し、地方の持続可能性の向上を目指します。
具体的には、海藻が二酸化炭素を吸収するブルーカーボンや、森林・水田が関与するグリーンカーボンを対象に、詳細な画像を取得し、これらの管理を最適化することで、生態系保全と脱炭素はもとより、生産者への還元も図る仕組みを構築します。
今後の展望
今後、NTTドコモビジネスとドコモは、2026年のHAPSサービス提供に向けた取り組みを加速させます。能登HAPSパートナープログラムに参加する企業と連携し、HAPSを活用した多様なユースケースの共同創出を進め、地域課題の解決に寄与することを目指しています。HAPSは、地上約20kmの高高度を飛行できる無人機で、大規模なデータ取得が可能なため、これまで難しかった地域でも新たな可能性が広がります。
HAPSと地域活性の重要性
HAPSは、通信の空白地帯をカバーし、さらには過疎地域へのサービス提供を可能にする技術です。これにより、地域の人々が最先端のサービスを受けられるようになり、地域経済の活性化や持続可能な発展に大きく寄与します。今回のコンテストは、その可能性を引き出す一助となるものでしょう。
最後に
この「HAPSユースケース創出コンテスト」を通じて、地域の持続可能性を高める新しいアイデアが評価され、実現に向けて動き出しています。NTTドコモビジネスとドコモの取り組みは、先端技術を活用した地域振興のモデルケースとなることでしょう。今後の進展に目が離せません。
会社情報
- 会社名
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NTTドコモビジネス株式会社 株式会社NTTドコモ
- 住所
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