ニセコ蒸溜所がグランドオープン
2021年10月1日、北海道ニセコ町に新たな蒸溜所『ニセコ蒸溜所』がオープンしました。ニセコは世界的に有名なスノーリゾート地であり、自然豊かな環境が広がっています。国定公園のニセコアンヌプリや国立公園の羊蹄山に囲まれたこの地は、豊かな水源と良質な農作物に恵まれています。
豊かな環境で作るウイスキー
ニセコ蒸溜所では、上品でバランスの取れたウイスキー作りを目指しています。2019年から開設準備が進められ、昨年末に建物が完成しました。設計には、ニセコ町の自然との調和を重視し、周囲の景観に馴染むようなデザインが採用されています。月初より、地元の良質な伏流水を使用し、大麦麦芽を原料にしたモルトウイスキーの製造を開始しました。
ウイスキーは最低でも3年間の熟成を必要とし、そのため商品としての販売は2024年以降になる見込みです。しかし、オープンに合わせてジン『ohoro GIN(スタンダード)』がリリースされました。このジンは、アイヌ語で「続く」という意味を持つ名称に込められた願いがあり、多くの人々に親しまれることを目指しています。
ジンの魅力
『ohoro GIN』は、道内産のヤチヤナギやニホンハッカを使用し、軽やかなシトラスの香りとともに、クリアでスムースな飲み口が特徴です。このジンは、そのまま飲んでも良いですが、カクテルのベースとしても非常に使いやすい味わいとなっています。
完全予約制での体験
ニセコ蒸溜所への来場は、事前予約制となっています。1回につき最大10名までの少人数制で、オープン日から見学が開始されます。ツアーは90分間のもので、製造スタッフによる蒸留工程の解説や貯蔵庫の見学、そしてバーカウンターでの有料試飲が楽しめます。
店舗内では、ウイスキーだけでなく、日本の伝統技術を活かした商品も取り揃えられています。これにより、訪れる人々は日本のクラフト精神を感じ、多様な逸品と出会うことができるでしょう。
ニセコの自然と共生
ニセコ蒸溜所は、スタッフ一同がこの土地の自然と共生しながら発展していくことを目指しています。新しい蒸溜所では、日本らしい上品で繊細なジャパニーズウイスキーを自信を持って提供していく予定です。
施設概要
- - 施設名: ニセコ蒸溜所
- - 所在地: 北海道虻田郡ニセコ町ニセコ478-15
- - 営業時間: 10:00―17:00
- - 定休日: なし
- - 見学内容: 蒸溜設備や貯蔵庫の見学、BARでの試飲
- - 料金: 入場・見学は無料、BARでの飲食は有料
おわりに
ニセコ蒸溜所は、この自然豊かな地域で生まれた新たなウイスキーとジンの魅力を発信し、訪れる人々に素敵な体験をお届けすることを目指しています。ぜひ一度訪れて、その魅力を体感してみてください。