冬物衣料寄贈
2021-11-24 15:01:56
ファーストリテイリング、冬物衣料100万点を難民支援に寄贈
冬の厳寒から難民を守る取り組み
ファーストリテイリングが、アフガニスタンの難民などに向けた冬物衣料の寄贈を発表しました。この寄贈には、ユニクロの人気商品である「ヒートテック」を含む、総計100万点(約10億円相当)の衣料が含まれています。これらの支援物資は国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通じて、厳しい冬を迎える難民や国内避難民へ届けられることが予定されています。
この寄贈の背景には、急激に悪化する国際情勢と、そこから避難せざるを得ない多くの人々の現実があります。特にアフガニスタンにおける生活環境は深刻で、干ばつや食糧危機、新型コロナウイルス感染症の影響にさらされています。そんな中で、ファーストリテイリングは、80万米ドル(約9,200万円)をUNHCRに寄付し、支援方法を多角化しています。
この寄付金は特に脆弱な環境にある女性や子どもを支援するための物資調達に使われる予定で、ブランケットやソーラーランタン、テント用断熱キットなど、厳寒の中での生活を支えるための支援物資が届けられます。
10年にわたるパートナーシップ
株式会社ファーストリテイリングの代表取締役会長兼社長、柳井正氏は、UNHCRとの10年にわたるパートナーシップについて「難民支援はグローバル企業の責務である」と強調しています。多くの人が故郷を離れ、安全な場所で生活再建を目指している現状がある中で、UNHCRが届ける支援物資が、厳しい冬を乗り越えるための助けとなることを願っていると述べました。
UNHCRを率いるフィリッポ・グランディ高等弁務官も、ファーストリテイリングの支援に感謝の意を示し、特に厳しい環境下にある難民がこの冬を乗り越えるためには、あたたかい衣類が必要不可欠であると述べています。
ファーストリテイリングの歴史
ファーストリテイリングの難民支援活動は、2001年にアフガニスタン難民への衣料支援からスタートしました。2006年からはUNHCRと連携し、世界各地の難民・国内避難民へ衣料支援を行っています。その結果として、これまでに79の国と地域の難民に向けて4,619万点以上のリサイクル衣料を届けてきました。さらに、服のビジネスを通じた中長期的な難民問題の解決に向けた取り組みも行っています。
持続可能な未来を目指して
ファーストリテイリングは、今後もUNHCRとの連携を深め、持続可能な支援活動を推進していく意向を示しています。また、ユニクロでは「Every Giving Tuesday」などのキャンペーンを通じて、消費者が衣料購入を通じて難民支援に参加できる機会を提供するなど、誰もが手軽に参加できる取り組みを広げています。
私たち一人一人が、服の使用を通じて難民支援に貢献できる機会が広がっているのです。これからの冬、厳しい環境下にある多くの難民の方々の生活が一日でも温かくなることを願います。
会社情報
- 会社名
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株式会社ユニクロ
- 住所
- 山口県山口市佐山 10717‐1
- 電話番号
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