物流業界の新たな協力体制が始動
物流プラットフォームを展開するハコベル株式会社と、物流DXソリューションを提供する株式会社TSUNAGUTEが新たな連携を開始しました。この連携は、2025年2月17日から始まります。
連携の背景と目的
近年、2024年問題に対する企業の意識が高まっており、物流業界には待機時間の削減や荷役効率の向上が求められています。トラック予約と受付システムは、その解決策の一環として注目されていますが、運送業者側にとっては複数のシステムを使うことによる負担が大きな課題となっています。
これまで異なるシステムでの予約手続きが煩雑であったことが、業務の効率を損ねる要因とされています。この点を解消するため、運送事業者へ負担を少しでも軽減しつつ、倉庫管理会社との連携を図ることが重要です。
取り組みの詳細
ハコベルとTSUNAGUTEは、両社のトラック予約/受付システムが相互リンク可能になる初期段階での取り組みからスタートします。この機能により、運送事業者は各システムを行き来する手間が省け、予約入力がよりスムーズになります。今後さらなる連携についても随時対応していく方針です。
この連携は通常の競合他社とは一線を画し、運送事業者の視点に立ったサービスの提供を目指しており、双方のシステムが使いやすく、業界全体に貢献することを第一に考えています。
各社の意見
TSUNAGUTEの代表取締役、野町雅俊氏は「物流現場の業務を円滑につなぐ」ことを主要なビジョンとし、今回の連携が物流業界の課題解決に寄与することを目指しています。また、ハコベルの代表取締役社長CEO、狭間健志氏も、中長期的に持続可能な物流サービスの提供を志向し、パートナーとの協力を重視しています。
両社の成り立ち
TSUNAGUTEは、2018年に設立し、物流データの連携を通じて業務改善を行っています。「telesa-reserve」や「telesa-delivery」など、さまざまなサービスを提供しており、今後も物流課題を解決する存在であり続けることを目指しています。
一方、ハコベルは2015年に設立され、運送業界のマッチング事業からスタートしました。2022年にセイノーホールディングスの出資を受け、さらなる成長を続けています。両社の取り組みが業界全体に良い影響を与えることが期待されます。
まとめ
今後、ハコベルとTSUNAGUTEがどのように予約システムを革新し、運送事業者や物流業界に貢献していくのか大いに注目したいところです。この連携は単なるスタートに過ぎず、さらなる拡大とサービスの向上が求められています。