リガクと国立台湾科技大学の革新的な協力
2025年2月27日、株式会社リガク(本社:東京都昭島市)は、国立台湾科技大学(NTUST)との間で戦略的パートナーシップを締結しました。これは次世代材料の研究を推進するための協働の一環として行われます。リガクは、X線CTスキャン装置「CT Lab HV」を用いた革新的な3D画像再構成技術を通じて、次世代材料やアドバンスドパッケージ分野での研究を展開していく予定です。
CT Lab HVの活用と可能性
CT Lab HVは、さまざまなサイズの物体に対応可能な小型から大型までのスキャン装置です。直径600 mm、高さ1200 mmのサイズを扱え、内部構造を非破壊で高解像度に観察することができます。この機器を通して、対象物の流量や圧力のシミュレーションも可能となり、さまざまな研究に役立つ技術として注目されています。
NTUSTは、台湾のハイテク産業を支える重要な役割を担っており、リガクが持つ非破壊分析技術を応用し、先端的な材料やパッケージングの研究を進めていきます。これにより、得られた研究成果が次世代材料の開発に寄与し、高性能な製品を求めるハイエンド製造業のお客様との協力においても革新を生み出すことが期待されています。
リガクの背景と信頼性
リガクグループは、1951年に設立され、X線分析を中心とした先端的な分析技術を駆使して社会に貢献してきました。90カ国以上で利用される同社は、特に日本国内でのシェアを誇り、海外売上は約70%に達していることからも、その影響力が伺えます。
リガクが展開する応用分野は半導体や電子材料、電池、環境・エネルギー、さらにライフサイエンスなど多岐にわたり、現在も日々拡大中です。2,000人を超える技術者が在籍し、「視るチカラで、世界を変える」という理念のもと、イノベーションの実現に日夜取り組んでいます。
未来への展望
今回のリガクとNTUSTとのパートナーシップは、次世代材料研究の新たな可能性を切り開く重要な一歩となります。今後の研究成果が具体的な製品開発や新しい技術の創出につながり、世界の製造業においてどのような影響をもたらすのか、非常に楽しみです。
このプロジェクトに関する詳しい情報は、リガクの公式ウェブサイトをご覧ください。これからの技術革新の進展に期待が寄せられています。