静岡県の大手冠婚葬祭会社イズモ株式会社が、結婚式などの祝宴で提供するグランドメニューに、自動車用電球製造・販売の株式会社大井川電機製作所が生産する“幻のきのこ”はなびらたけ「ホホホタケ®」を採用したことを発表しました。
「ホホホタケ」を採用した結婚式場は今回が初めてで、イズモは毎月約130パックを仕入れています。同社は、「サントフェリーチェ」(静岡県掛川市)や「エストリアル」(静岡県浜松市)などの結婚式場のグランドメニュー、お祝いの宴席などのメニューとして、魚や肉などのコンソメスープの付け合わせで「ホホホタケ」を使用しています。
希少価値が高いはなびらたけの採用により、はなびらたけの華やかさと明るい色が、華麗なフランス料理と繊細な日本料理との調和したコース料理を引き立たせ、家庭料理とは異なる非日常を演出、味わい深い旨味や風味などの豊かさが結婚式などの祝宴の場をより印象深いものにします。
一般的には、安定的な供給や、自生するはなびらたけを採取することが困難なため、イズモは、はなびらたけの中でも、安定供給に成功した大井川電機の「ホホホタケ」を採用し、グランドメニューのコース料理に追加しました。
はなびらたけは、標高1,000メートル以上の高山で自生し、採取することが困難なため「幻のきのこ」と呼ばれています。見た目は白い花びらのように華やかで食感に優れ、きのこの中でも栄養素がより多く含まれ免疫機能を促進することから、料理人や市場から高い評価を得ています。大井川電機では約5年の研究期間を経てはなびらたけの自社栽培・生産と安定供給に成功し、2021年から商品名「ホホホタケ」として販売を開始しました。
「ホホホタケ」は、様々な料理との相性の良さだけでなく、料理全体を華やかに彩り、写真映えもすることから、ホテルやレストラン、料亭での宴席やおしゃれなアウトドア料理などで好評です。
大井川電機製作所は、1967年創業の老舗企業で、電球製造を基本に、クリスマス球の製造から始まり、懐中電灯、自動車の小形電球の製造販売を開始し、照明部品で国内外の自動車産業を支えてきました。環境の変化に挑戦すべく、2020年、新たな事業として“幻のきのこ”はなびらたけの生産・販売を本格的に開始しました。
同社は、はなびらたけの温湿度管理、二酸化炭素濃度のコントロールなどの研究を重ね、2018年に独自の栽培ノウハウを確立し、市場にはなびらたけを安定供給ができるような体制を整えました。
自動車メーカーの厳しい品質管理基準に基づく監査のもと、品質、安全衛生、納期遵守を重視しながら、電球の生産管理を行ってきた同社は、電球製造で培ったモノづくりのノウハウを活かし、厳しい製造・品質管理体制のもと、衛生・温湿度・手順・品質・発送など厳格管理基準を設け、安心安全なはなびらたけを生産しています。そのため、市場、仲卸業者、食品スーパー、料亭などから高い評価を得ています。
同社は、2025年までに売上高を5億円に引き上げ、中核事業に育てることを目指しています。