お別れ会の増加傾向
2020-12-15 15:00:04
家庭や友人主催の『お別れ会』が増加、今後の予測と実施例
お別れ会の新しい形が広がる
近年、故人を偲ぶ「お別れ会」の開催が一般家庭や友人主催で増加しており、これは小規模葬儀の普及と密接な関係があります。本記事では、このお別れ会の実施状況や背景、今後の見通しについて詳しく解説します。
お別れ会とは
お別れ会とは、故人に縁のある方が集まり、その思い出や感謝の気持ちを表現するイベントです。一般的には葬儀とは別の日に行われるため、参加者が自由に集うことができるという特徴があります。近年では、小規模な葬儀が主流となり、葬儀に参列できなかった人たちが集まる形式が増えています。
増加する家庭や友人開催
2020年の調査によると、お別れ会の主催者の約50%が一般家庭や友人でした。この背景には、小規模葬儀により呼ぶことができなかった人々を招いて、感謝の気持ちを伝えたいという家族や友人の希望が存在します。特に、故人と生前に付き合いのあったコミュニティの仲間が主催するケースが見られ、その自由なスタイルは急速に拡がっています。
故人の年齢層
お別れ会が開催される故人の年齢は幅広く、特に60代が最も多い結果が出ました。そのほかにも20代から90代まで様々な世代の方が対象となっています。このことからも、故人への感謝の気持ちが多くの人にとって共通のテーマであることがうかがえます。
開催までの流れ
お別れ会の日程は通常、故人のご逝去から四十九日から三か月後の間で開催されることが多いです。これは出席者の都合や会場の空き状況などを考慮した上で決められます。準備には、招待状の発送やプログラムの策定が含まれ、十分な時間をかけて行われることが理想です。
開催場所の多様性
お別れ会は、従来の葬儀とは異なり、場所の選択肢が広がっています。最近ではホテルだけでなく、レストランやカフェ、さらにはフリースペースなどカジュアルな場所も選ばれています。このように自由に選べることが、参加者にとっても心温まる場となることでしょう。
参加人数の変化
お別れ会では、個人主催の場合、小中規模での開催が多く、団体主催のものは比較的大規模になる傾向があります。特にコロナ禍では、直接の集まりを避ける傾向にあり、メモリアル動画や遠隔でのメッセージが求められるケースも増加しています。これにより、今後はVRやリモート開催の利用が増加する可能性があります。
食事スタイルと雰囲気
お別れ会では立食ブッフェが人気で、参加者同士の会話が促されるなど、明るい雰囲気を保つ工夫がされています。参加者の年齢層に合わせて着席スタイルを選ぶこともあり、故人を偲びながら過ごせる空間が提供されています。
費用と会費制
開催にかかる費用は1,500,000円未満が62%と多く、会費制を導入することで経済的負担を減らす工夫がされています。これにより、参加者が気軽に参加できる環境が整えられています。
まとめ
お別れ会は、故人を偲ぶ新たなスタイルを確立しつつあります。コロナウイルスの影響もあり、開催形式や内容が見直され、今後もその拡がりが期待されます。この背景には、故人の思い出を皆で共有し、感謝を伝える大切な場としての役割があるのです。
会社情報
- 会社名
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株式会社鎌倉新書
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