高知の魅力を体験！二段階移住で理想の暮らしを実現する方法

高知市の新たな移住モデル「こうち二段階移住」

高知市は、人口減少問題に取り組むため、2014年から移住・定住を促進する専門部署を設立し、「住んでみたい・住み続けたいまち」を目指しています。特に注目されているのが「こうち二段階移住」という新しい試みです。これは、潜在的な移住希望者に対し、まず高知市での生活を体験させ、さらに他の地域に移住するための移行を支援するものです。

増加する移住希望者とその課題

近年、高知市への移住希望者は増加していますが、実際には2017年には約1,800人の人口が減少しています。移住者のほとんどは県内に定住しますが、依然として一定数が県外へ移動してしまう状況が続いています。これらの現象を受けて、高知市は移住希望者の不安解消を目指す「こうち二段階移住」を提案しています。

二段階移住のシステム

「こうち二段階移住」は、希望者がまず高知市へ短期間滞在し、自分が理想とする地域生活をじっくりと体験できるプログラムです。これにより、移住者は自分に合った地域を見つけやすく、移住後のライフスタイルの合致を高めることが期待されています。移住者が自分で地域を選ぶことができるため、今後の定住がよりスムーズに進むと考えられています。

移住者への支援策

高知市は二段階移住を希望する人に対して、費用の補助を行っています。最初のステップとなる高知市での「お試し移住」が対象となり、最大22万円の支援を受けられます。

- お試し移住費用上限20万円: 高知市での1か月以上の賃貸にかかる初期費用の一部を補助。
- レンタカー費用上限2万円: 移住相談窓口を巡る際のレンタカー代の補助。

さらに、空き店舗の活用支援として、賃借料の補助制度も整備されており、新たに事業を開始したい移住者も支援されています。

体験者の声

すでに高知市に移住した多くの方々がその体験を語っています。例えば、篠田善典さんは、大学進学後に大阪で働いた経験を経て、高知に帰ってきました。彼は自分が求めていた海の近くでの生活に満足しており、ゲストハウスやカフェをオープンし、地域との交流を大切にしています。

また、山﨑雅央さん夫妻は移住後、収穫作業に忙しいながらも、家族との時間を大切にし、高知ならではの人間関係を楽しんでいるとのこと。なんと地元住民とも親しくなり、日常の挨拶が自然と生まれています。

新しい移住の形を映像で

高知市では、「こうち二段階移住」を広めるため、プロモーション動画を制作しました。この動画では、都会からの移住者のストーリーが描かれており、新しい移住スタイルを視覚的に理解することができます。

さらに、「TURNS」という移住専門誌との協力により、二段階移住ハンドブックも出版されました。このハンドブックでは、高知市の移住の魅力や実体験を分かりやすくまとめています。