中小企業におけるバックオフィスDXの現状と課題
バックオフィスのデジタル化進展の現実
2023年8月22日、23日に東京ビッグサイトで開催されたバックオフィスDXPO。今年のテーマとして浮かび上がったのは、中小企業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)に関する現状と課題です。最近、多くの中小企業においてバックオフィス業務のデジタル化が進んでいるという実感があります。経費精算や契約書の電子化など、業務効率が向上している点に焦点が当てられがちですが、現場の実態はどうなのでしょうか?
現場は手つかずの状態
多くの中小企業の工場や倉庫では、実際にはアナログなプロセスがそのまま残されていることが多いです。生産管理や在庫管理は完全に手動で行われており、情報も部門ごとに分断されているため、効果的なデータ利用が難しい状況です。これが現場でのDXが進まない一因となっています。
このような現状を見る限り、中小企業のDXにはまだまだ課題が山積しています。大手企業では、高度な生産管理システムや自動倉庫システムが導入され、効率化が進んでいるのに対し、中小企業は資金力の不足から、基本的なデジタル化に踏み切れないのが現実です。
DXが進まない理由
では、なぜ中小企業は現場のDXが進まないのでしょうか?その理由はさまざまですが、一つは「資金力の不足」です。大企業に比べて、中小企業には大規模なシステム投資を行う余裕がありません。その結果、現場でのデジタル化はデータ管理やペーパーレス化止まりという場合が多いのです。
加えて、現場では新しいデジタル機器を使うことへの抵抗感も影響しています。特に、長年使い慣れたアナログ方式からデジタル方式への移行は、大きなストレスや生産性の低下を招くことがあります。このような理由から、現場でDXを推進しようという意識が育たないのです。
現場に優しいDXの進め方
では、現場に負担をかけずにDXを進めるにはどうすれば良いのでしょうか?まず重要なのは、現場の状況を正しく把握することです。生産部品や品質管理の状態を見極めるための認識のズレを解消する仕組みが求められます。つまり、現場の課題を把握し、それを解決するためのシステムを導入することが一つの方法です。
また、ツールを導入する際の選び方も重要です。一度に多機能なシステムを導入するのではなく、小さく始めて徐々に機能を追加していくアプローチが推奨されます。状況に応じた可視化ツールを導入することで、さらなる業務改善が見込まれますが、その際には別の新しいツールの必要性が生じないように工夫することが大切です。
Microsoft 365 Power Platformの利便性
それでは、具体的にどういったツールを選ぶべきでしょうか。その一つがMicrosoft 365のPower Platformです。これにより、RPAやローコード開発、BIツールなど、DXのために不可欠な機能が統合されており、OFFICE製品とも連携することで無駄なく業務を進めることができます。特にEXCELやWordを使用している企業にとっては、最適な選択肢とも言えるでしょう。
株式会社ユーネットでは、Microsoft 365のライセンス販売はもちろん、PowerPlatformを活用した現場DXコンサルティングを通じて、中小企業に対して効果的なプランを提供しています。
展示会のご案内
DXPOでは、さまざまな事例紹介やPowerPlatformの導入についての情報提供が行われています。また、休憩スペースも設けられ、相談受付を行っているとのことですので、是非とも気軽に足を運んでみてください。詳細は公式サイトで確認できます。