メニコンがシンポジウムで提案するサーキュラーエコノミーの構築
2026年1月30日、名古屋市にあるメニコン シアターAoiにて、内閣府が主催する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の公開シンポジウムが開催されました。このシンポジウムでは、メニコンが進める資源循環を目的とした「1Caseプロジェクト」の紹介が行われ、参加者に向けた多様なプレゼンテーションが行われました。このプロジェクトは、使用済みのコンタクトレンズケースを回収し、再生可能な資源として再利用を促す取り組みです。
サーキュラーエコノミーの重要性
最近、欧州委員会で発表されたELV規則案では、新車生産における再生材料の使用が義務化される提案がなされており、日本市場でもその流れが強まっています。環境保護が求められる中、質の高い再生材料の供給は急務。これに応える形で、内閣府が主導するSIPの第3期課題の一環として、サーキュラーエコノミーの構築が進められています。
メニコンは、2024年4月からこの課題に参加し、プラスチックの資源化に向けた研究を進めています。特に、レンズ製造で使用するプラスチックの循環利用を目指す「1Caseプロジェクト」において、コンタクトレンズケースの回収と再生材への活用を計画しています。
シンポジウムの内容と取り組み
シンポジウムでは参加者が提供した使用済みプラスチックを活用した自動車部品や家電の部品が展示されました。また、メニコン社長の川浦康嗣が基調講演を行い、「資源循環の実現に向けたメニコンの取り組み」と題して、サステナビリティに対する経営視点からの課題意識を明らかにしました。さらに、共同研究を行う東北大学の伊藤恵利教授が、多ブランドのレンズケース再生技術及び回収時の異物混入に関する課題について言及しました。
今後の展望
「1Caseプロジェクト」の現状について、使用済みコンタクトレンズケースの回収量は順調に増加していますが、一部で異物混入が課題となっており、再生材の品質確保が重要なテーマになっています。この問題に対応するため、メニコンは動画を制作し、シンポジウムの場で公開しました。この動画は、回収の質を向上させるための社会学的研究に利用され、メニコングループ販売店「Miru」で実施予定です。
資源循環の推進
この取り組みは、メニコンの各店を通じて拡大しており、眼科や公共施設、企業、学校などへの回収ボックスの設置も進めています。限られた資源の効率的な利用を目指し、メニコンはこれからも持続可能な社会の実現を目指すべく活動を続けていくことでしょう。
今後も、メニコンがどのように社会変革を引き起こしていくのか注目が集まります。