がん治療薬への新出資
2025-11-11 13:48:29

慶應イノベーション・イニシアティブ、革新的ながん治療薬へ出資を決定

慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)とサーブ・バイオファーマの革新的な取り組み



慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)が、国立大学法人鹿児島大学から派生したスタートアップ企業、サーブ・バイオファーマに出資を行いました。この出資を通じて、サーブ・バイオファーマは総額15億円の資金を調達し、腫瘍溶解性ウイルスを利用したがん治療薬の開発を加速します。

サーブ・バイオファーマの革新


サーブ・バイオファーマは、鹿児島大学が独自に開発した腫瘍溶解性ウイルス、Surv.m-CRAシリーズの研究を進めています。このウイルスは、健康な細胞には害を与えず、がん細胞のみを選択的に攻撃します。そのため、高い治療効果と安全性が期待されています。特に、難治性がんの治療において、新たな治療選択肢を提供する可能性があります。

現在、サーブ・バイオファーマはファーストパイプラインとして原発性骨腫瘍を対象とする国内での第Ⅰ相及び第Ⅱ相臨床試験を実施しており、良好な結果が確認されています。今後、これに基づき第Ⅲ相臨床試験を開始する見込みです。さらに、セカンドパイプラインとして難治性がんへのアプローチも進められており、2027年には臨床試験の実施を目指しています。

KIIの理念と影響


慶應イノベーション・イニシアティブは、2015年に設立され、主に慶應義塾大学で生まれた研究成果を元にしたスタートアップの支援を行っています。「その研究が、その発明が、そのイノベーションが、社会を変えるまで。」というミッションの下、デジタル・テクノロジー分野や医療・健康に関する課題解決を目指します。2023年には、大学VC初のインパクトファンド「KII3号インパクトファンド」が設立され、健康で幸福な社会の実現に向けてさらなる挑戦を続けています。

未来のがん治療を切り拓く


サーブ・バイオファーマの研究の進展は、従来の治療法では対処が困難だった難治性がん患者に対し、新しい希望を提供するものです。今回の出資によって、彼らの革新的な腫瘍溶解性ウイルスが、今後どのようなインパクトを持つのか、医療界からの注目が集まります。

KIIとサーブ・バイオファーマの取り組みは、医療革新に向けて大きな一歩を踏み出したと言えるでしょう。今後の進展に期待が寄せられる中、がん治療における画期的な解決策として、腫瘍溶解性ウイルスが注目されることは間違いありません。

会社情報


サーブ・バイオファーマ株式会社


  • - 所在地: 鹿児島県鹿児島市桜ヶ丘8-35-1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科内
  • - 代表者: 山田 昌樹
  • - 設立: 2022年8月
  • - 事業内容: 医薬品等の研究開発・販売等
  • - URL: https://www.survbiopharma.co.jp/

慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)


  • - 商号: 株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ
  • - 事業内容: 大学発技術系ベンチャー企業の育成、ベンチャーキャピタルファンドの運営
  • - 資本金: 1億円
  • - 代表者: 山岸広太郎
  • - URL: https://www.keio-innovation.co.jp

この情報は発表日現在のものです。


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会社情報

会社名
株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ
住所
東京都港区虎ノ門5-9-1 麻布台ヒルズガーデンプラザB 4F
電話番号

トピックス(科学)

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