常石鉄工、ClassNKからの事業所承認取得
常石鉄工株式会社が、2023年12月4日に一般財団法人日本海事協会(ClassNK)より、船舶用推進軸および中間軸の製造に関する事業所承認を受けたことを発表しました。この承認は、事業所としての審査が行われた世界初のケースであり、業界にとって大きな意味を持つ出来事です。
背景と意義
これまで常石鉄工が製造した船舶用推進軸や中間軸は、各船級協会によって各製品ごとに承認検査を受けていました。これにより、製品ごとにかかる時間とコストが課題となっていました。このような状況を改善するため、常石鉄工はClassNKからの承認を目指し、長年の製造実績と品質管理体制が認められたことが、今回の承認獲得につながりました。
事業所承認の内容
承認を受けたことにより、今後常石鉄工はClassNKの立会検査と自身による自主検査を組み合わせて、効率的な検査プロセスを実現します。これにより、検査にかかる時間やコストの削減、さらには生産効率の向上が期待されます。品質と生産性のさらなる向上に向けた努力も継続し、お客様に高品質な製品を提供していく方針です。
日本海事協会(ClassNK)について
日本海事協会は、海上輸送の安全や海洋環境の保護に貢献する国際的な船級協会です。各種規則の制定と検査を行い、商船に必要な「船級」を発行する中立的な第三者機関としての役割を果たしています。また、製造事業所に対しては、品質システムや製造技術、設備などの審査を通じて承認を行っています。
常石鉄工株式会社について
常石鉄工は、広島県福山市に本社を構え、造船業を中心とした各種艤装品の製造を行っています。特に船体ブロックや船尾骨材の製作に力を入れており、国内外の造船事業者に対して高品質な製品を供給しています。2014年に稼働を開始した若松スティール工場では、最新の大型設備を利用して鋼塊や鋳鋼品を一貫生産しています。
まとめ
常石鉄工のClassNKからの承認取得は、同社の品質と生産性を一層高めるための重要なステップです。今後の取り組みがどのように業界やお客様に影響を与えるのか、注目されるところです。
詳しい情報は常石鉄工の公式ウェブサイトをご参照ください。
常石鉄工公式サイト