京都でおもちゃ授業
2025-09-09 10:38:26

おもちゃとジェンダーを考える新しい授業が京都で実施される

おもちゃとジェンダーを考える新しい授業が京都で実施される



2025年、京都市のAIC国際学院京都 初等部で、「おもちゃとジェンダー」というテーマのコラボ授業が行われました。これは、東京都に本社を持つおもちゃメーカーのピープル株式会社との共同プロジェクトで、子どもたちが大人に向けて「おもちゃを選ぶ自由」について考える内容です。特に、おもちゃを選ぶ際の性別に基づく偏見、通称「ジェンダーバイアス」を見直し、子どもたち自身が積極的に意見を発信できる機会を提供することを目的としています。

プロジェクトの背景



ピープル株式会社では、「子どもの好奇心がはじける瞬間をつくりたい!」という使命のもと、様々なイベントを通じて子どもたちの興味を引き出す取り組みを行っています。その中で、子どもたちがおもちゃを選ぶ際に遭遇する「男の子用」「女の子用」という固定観念が、彼らの好奇心を阻むことがあると認識しました。この問題意識を持ち、教育現場と共同でジェンダーについて考察するために、AIC国際学院京都 初等部と授業連携の協定を結びました。

2024年度の授業活動



2024年度は「ジェンダーバイアス」に関する授業が展開され、子どもたちがそれに関する意見を交わすことからスタートしました。子どもたちを「おもちゃとジェンダー 子ども大使」に任命し、実際に玩具店を訪問しながらのフィールドワークも行いました。その成果として、全国新聞大会にも参加し、堂々と自らのメッセージを発表しました。

2025年度の取り組み



2025年度は、昨年の学びをもとに「おもちゃを選ぶ大人に向けたメッセージ」をまとめた『あそびおもちゃパスポート』を制作するプロジェクトに取り組みました。この授業では、1年生と3年生がチームを組み、互いに意見を交換しながら活動しました。

第1回授業



2025年6月24日、第1回目の授業では、子どもたちに「本当はやりたいけど、やれていないこと」を話し合う時間を設けました。その中で、彼らの「やりたい」という気持ちに大人たちが影響を与えていることに気づく姿が見られ、驚きの発見が多数ありました。自らの考えを言葉にするワークを通して、子どもたちの主体的な発言が増え、今後の活動への意欲が高まりました。

第2回授業



続く7月7日には、『あそびおもちゃパスポート』の配布セッションが実施されました。子どもたちは地域の保育施設や教育機関に出向き、制作したパスポートを配布しました。この活動は、七夕のイベントとも関連し、子どもたちは「自分たちの願い事」を短冊に記しました。また、彼らの意見や考えを互いに学び合う重要な機会ともなりました。

完成した『あそびおもちゃパスポート』の内容



『あそびおもちゃパスポート』の中には、子どもたちの思いとメッセージが詰まっています。ジェンダーに対する疑問や、いかに大人と対話していくか、主体的に選ぶことができる環境を作る大切さが伝えられています。この活動は、単におもちゃを通じた学びだけでなく、地域社会全体にジェンダーの意識を高めるきっかけとなることを目指しています。

このプロジェクトを通じて、子どもたち自身が「選ぶ自由」を持つことの大切さを学び、それを社会に発信する力を育てています。教育現場と企業が協力して動くことで、より多様性を尊重する社会へと進んでいくことが期待されます。


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会社情報

会社名
ピープル株式会社
住所
東京都中央区東日本橋2-15-5VORT東日本橋
電話番号

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