障害者の家族に寄り添う新しいオンラインコミュニティ「親なきあと問題」
2024年8月1日、東京都千代田区を拠点とする一般社団法人あしたパートナーズが「親なきあと問題」専門のオンラインコミュニティ「あしたね」を立ち上げました。このコミュニティは、障害者のいる家族が、自分らしく生活するための手段を共に探求する場となります。
「親なきあと問題」とは?
「親なきあと問題」とは、障害のある子を持つ親が亡くなった後に直面する課題を指します。この問題には、住居、生活、就労、お金の管理、兄弟のこと、事業継承といった重要な事項が含まれます。親がいなくなった後、障害者が安心して暮らせる環境を整えることは非常に大きな課題であり、現在でも多くの家族が不安を抱えています。実際に、後回しにしてしまうことが多い「親なきあと」の準備を、専門家と共に段取りを進めることが鍵となってきます。
あしたパートナーズのミッション
一般社団法人あしたパートナーズは、この「親なきあと問題」に特化した専門家チームです。障害者の家族が直面する孤立感を解消し、地域や年齢に関係なく情報や相談をできる場を提供します。ネットワークを通じて、経験豊富なメンバーが「生前の対策」から「親なきあとが発生した際のサポート」まで様々な相談に応じます。
オンラインコミュニティの内容
オンラインコミュニティ「あしたね」に参加することで、月額1,480円で得られる特典は多岐にわたります。具体的には、以下のような支援が受けられます:
1.
専門家への直接相談:弁護士、司法書士、社会保険労務士、小児科医、ファイナンシャル・プランナーが揃い、問題解決のサポートを行います。
2.
他の家族との情報共有:実体験からの知見や悩みを共有し合うことで、孤独感を和らげます。
3.
最新情報の提供:親なきあと問題に関する最新の情報や事例を学ぶ機会が得られます。
更に、企業や障害福祉事業者向けの「親なきあと」支援プログラムも用意されており、オンラインコミュニティの利用料金の一部を負担することで、より多くの家族が参加できる仕組みが整備されています。
今後の展望
あしたパートナーズは、オンラインコミュニティ「あしたね」を地域を超えた全国規模で発展させていくことを目指しています。専門家のネットワークを広げ、多くの当事者家族の相談に対応できるメンバーを増やしていく予定です。また、今秋からは各種福利厚生サービス経由での加入も検討しており、より手軽にサポートを受けられるようになる見込みです。
代表理事の首藤徹也氏は、オンラインコミュニティを通じて、少しでも多くの家族が「親なきあと問題」に向き合い、自分らしい生活を送るきっかけを得られることを願っています。「親なきあと問題」について悩んでいる方は、ぜひ参加を検討してみてください。
公式サイト