脳神経科学研究に新たな展開! 令和6年度個別重点研究課題が決定
脳の謎に迫る! 令和6年度脳神経科学研究課題が決定
文部科学省は、令和6年度の「脳神経科学統合プログラム」個別重点研究課題を決定しました。このプログラムは、認知症やうつ病などの神経疾患・精神疾患の克服、そしてイノベーション創出を目指し、基礎研究から臨床研究、さらにアカデミアと産業界の連携を強化することで、革新的な技術や研究基盤の成果をさらに発展させることを目的としています。
5つの研究領域で、合計478件の応募がありました。
それぞれの領域では、チーム型研究とソロ型研究の2つの形式で応募を受け付け、書類審査とヒアリング審査を経て、最終的に148件のチーム型研究と330件のソロ型研究、合計478件の研究課題が選定されました。
選ばれた研究課題は、以下の5つの領域に分類されます。
領域1:革新的技術・研究基盤の整備・開発・高度化
新しい技術や研究基盤を開発し、脳の研究をさらに進めるための基盤を強化する研究。
領域2:ヒト高次脳機能のダイナミクス解明
記憶、思考、言語などの高次脳機能がどのように働くのか、そのメカニズムを解明する研究。
領域3:神経疾患・精神疾患に関するヒト病態メカニズム解明
認知症やうつ病などの神経疾患・精神疾患の発症メカニズムを解明する研究。
領域4:デジタル空間上で再現する脳モデル開発・研究基盤(デジタル脳)の構築
コンピューターを用いて脳のモデルを作り、様々な研究や開発に役立てるための基盤を構築する研究。
領域5:神経疾患・精神疾患の治療等のシーズ開発
新しい治療法や薬の開発につながる研究シーズを生み出す研究。
今後のスケジュール
AMEDは、選定された大学・研究機関と順次契約を締結し、研究開発が本格的にスタートします。これらの研究成果が、将来、神経疾患・精神疾患の治療や予防に役立つことが期待されます。
脳科学研究の未来へ
今回の研究課題決定は、日本の脳神経科学研究にとって大きな一歩となります。これらの研究を通して、脳の謎が解き明かされ、様々な神経疾患・精神疾患の克服に繋がることを期待しています。