放射光Workshop開催
2025-11-09 23:16:32

岡山大学が放射光利用Workshopを開催し産学官連携を強化

岡山大学が放射光利用Workshopを開催



岡山大学(所在地:岡山市北区、学長:那須保友)は、2025年8月1日に「放射光利用連携Workshop~放射光を利用してみませんか~」を津島キャンパスの創立五十周年記念館で開催しました。参加者106人が集まり、オンラインと対面の両方で実施され、各分野の研究者や企業関係者が参加しました。

イベントの目的



本Workshopは、大型放射光施設「SPring-8」や佐賀県の「SAGA-LS」といった放射光施設を初めて利用する方々を対象に、岡山大学が新たに導入した「放射光施設利用サポートサービス」を紹介し、産学官の連携の強化や研究活動の促進を目指しています。

冒頭の挨拶と協定締結



イベントの冒頭では、岡山大学の副理事佐藤法仁氏が挨拶。続いて、SAGA-LSとの協定が本日締結されたことについての説明がありました。この協定は、放射光技術を駆使した共同研究を推進するための重要なステップです。

放射光施設の紹介



Workshopの第1部では、岡山大学の堀金和正サイテックコーディネーターが放射光利用分析サポートサービスや、共用機器の検索ができるCFPOU(コアファシリティ)を紹介しました。その後、公益財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI)の筒井智嗣主幹研究員がSPring-8の設備について説明し、SAGA-LSの廣沢一郎所長もその設備の特徴を解説しました。特に、佐賀県との地域産業との連携の可能性について取り上げられ、地域への貢献が強調されました。

最新の分析技術の発表



第2部では、放射光利用の最前線からの事例発表が行われました。岡山大学異分野基礎科学研究所の沼本修孝准教授は、クライオ電子顕微鏡を利用した解析の成果について、実際の事例を用いて説明しました。また、東成エレクトロビームの西原啓三部長は、放射光施設を利用する中小企業の価値と課題について議論し、東北大学の日高將文助教は、農産物や食品の解析における放射光の可能性を語りました。さらに、JASRIの渡辺剛主幹研究員は、有機薄膜デバイスの評価について放射光X線吸収分光技術を使った成果を発表しました。

交流の機会と今後の展望



Workshopを通じて、参加者同士の活発な意見交換があり、放射光を核とした共同研究や技術連携の新たな可能性が見えてきました。これにより、岡山大学は地域中核としての役割を果たしながら、研究やイノベーションの拡充に資すると信じています。

今後も、岡山大学は先端分析技術の普及に向けて積極的な取り組みを進めてまいります。地域社会とのさらなる連携を通じ、産学官が一体となって未来の研究を支える基盤を築いていくことを期待しています。これからも岡山大学および放射光施設にご注目ください。

参考情報


本Workshopは、文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の取り組みの一環として実施されました。詳細は以下のリンクをご覧ください。


岡山大学は持続可能な開発目標(SDGs)を支援し、地域と共に成長する研究大学を目指しております。


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会社情報

会社名
国立大学法人岡山大学
住所
岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス本部棟
電話番号
086-252-1111

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