ランディックスが発表した2025年決算と株式分割、配当方針について

株式会社ランディックス、2025年通期決算を発表

株式会社ランディックスは、2025年5月13日に2025年3月期の通期決算を発表しました。今回の発表では、業績向上に加えて3つの重要なコーポレートアクションも発表されました。具体的には、株式分割、中間配当の導入、そして株主優待の実施回数の増加です。

1. 株式分割による流動性の向上

ランディックスは、2025年6月30日を基準日とし、株式を2分割することを発表しました。これにより、1株が2株となり、個人投資家にとっての購入障壁が低くなります。2025年の初めでは株価が2,700～2,900円で推移していたため、投資金額の抑制が期待されます。株価の流動性を高めることで、適切な株価形成を促進する狙いがあります。

2. 中間配当および累進配当の導入

新たに導入される中間配当は、年に2回行われることが決定。そして、配当金額も78円から80円に増加しました。分割後の配当は20円×2回で年間40円になるため、株主へのリターンにはデメリットが生じません。また、累進配当方針を採用することで、今後も毎年の増配を目指す方針が示されています。この累進配当の実施により、長期的に株主の期待に応えていくことが狙いです。

3. 株主優待の充実化

株主優待制度も改定が行われ、今後は年に2回の実施が予定されています。これにより、株主がより頻繁に優待を受け取れるようになり、投資の魅力がさらに向上します。優待ポイントの付与基準は分割後の400株以上保有株主が対象となるため、投資の楽しさが倍増するでしょう。

4. 業績の好調と今後の展望

2025年期の業績は、売上高が200億円を超え、営業利益も前期比76.5%の大幅な伸びを記録しました。特に、Webマーケティングや営業DX（デジタルトランスフォーメーション）の効果が顕著に表れています。これにより、営業効率が向上し、コストを圧縮することに成功しました。

来期に向けても、住宅用不動産事業の利益水準が改善されたことから、更なる成長余力が期待されています。26年3月期には、販売契約の締結済みの収益用不動産が予定されており、堅調な法人立ち上がりが見込まれています。特に、今後も安定した業績の確保が重要視される中、不動産在庫のリスクにも対処しながら、流動性を維持する戦略が取られています。

5. ビジネスモデルの進化

ランディックスは、富裕層向け不動産市場においてのトッププレイヤーを目指し、事業間のシナジーと紹介リピートを生かしたビジネスモデルを展開しています。「不動産業をフローからストックモデルへ」というコンセプトを掲げ、長期的な顧客関係の構築を重視しています。また、独自のサービス「建築会社マッチング」により、高まるニーズに応えています。

最終的に、株式会社ランディックスは、営業効率を確保しながら、顧客の信頼を獲得し続けることで、業界のリーダーシップを発揮していくことでしょう。今後の展開に要注目です。