「動物のこけし」新たな挑戦
伝統工芸の「こけし」が新たな進化を遂げている。特に注目を浴びているのが、宮城県白石市にある「ゆこけし研究所」が運営する「ゆこけしオンラインストア」での「動物のこけし」に特化した取り組みだ。この新型こけしは、猫や犬の形をしたユニークなデザインが特徴で、見るだけで楽しい気持ちにさせてくれる。
ゆこけしオンラインストアとは
「ゆこけしオンラインストア」は、2022年にコロナ禍の影響を受けた地元のこけし工人を支援し、観光客向けのこけしが売れなくなる中で開設されたECサイトだ。その中で、オーダーメイドで愛猫や愛犬の似顔絵こけしを製作するサービスも提供しており、個性あふれる商品が揃っている。また、「これもこけしなの?」と思わず口に出してしまうような、斬新でコケティッシュなアイテムを取り揃え、こけしの幅広い魅力を発信している。
伝統の見直し
ある日、京都の女性に「こけしって海外の観光客が買っていくおかっぱ頭の木製人形だと思っていた」と言われ、こけしに対する既成概念が強いことに気づかされた。多くの人がこけしを特定の形に限って知っている一方で、新型のこけしが数多く存在することが知られていないと感じた。この背景から、全日本こけしコンクールも66回も開催されているのに、まだまだ普及が進んでいないことに驚愕したのだ。
動物のこけしの需要
現代では、ペットの猫や犬、さらにはアニメやキャラクターといったデザインに対する需要が高まっている。伝統的な工芸品であるこけしも時代に合わせた形に進化する必要がある。このような動向から、ゆこけし研究所は「動物のこけし」に特化することを決めた。これにより、伝統木工技術の魅力と現代のニーズが融合した新しい製品の提案が可能となる。
ゆこけし研究所の基本情報
ゆこけし研究所は、2020年に設立され、代表の佐々木義彦を中心に活動している。伝統を重んじつつも、新しいアイデアを取り入れたこけし作りを行う。所在地は宮城県白石市で、地域振興にも力を入れている。木工ろくろを使い丁寧に削り出されたこけしは、長い歴史の中で進化を続けている。
まとめ
「ゆこけしオンラインストア」は、新しい時代にふさわしい形のこけしを提供し、こけしの楽しさを広げている。動物のこけしが登場することで、これまで知らなかったこけしの世界を楽しむことができる。ぜひ、オンラインストアで色とりどりのこけしをチェックして、あなたのお気に入りを見つけてみてほしい。