国際フォーラム開催
2019-07-29 11:29:33
廃棄プラスチック問題解決を目指す国際フォーラムが日本で開催
日本初のプラスチック廃棄問題解決へのステップ
2023年に行われた「廃棄プラスチックを無くす国際アライアンス」(AEPW)のフォーラムは、日本で初めて開催され、多くの業界関係者が集まりました。このイベントは、廃棄プラスチック問題に対する意識の高まりと、解決に向けた共同の取り組みを促進するために設けられました。
フォーラムの趣旨と意義
三菱ケミカルホールディングスの越智仁社長は、基調講演の中で「廃棄プラスチック問題は人類共通の課題であり、これに取り組む意識が非常に重要です。今日、皆様にお集まりいただけたことを大変嬉しく思います」と述べ、参加者に対しAEPWの活動への賛同と協力を呼びかけました。
AEPWは、プラスチックのバリューチェーン全体に関わる企業が参加しており、廃棄プラスチックを減少させ、循環型社会を実現するための解決策を提供する非営利団体です。越智社長の発言は、この重要な課題解決に向けた強い姿勢を示しています。
グローバルな解決策の模索
プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)のチーフ・サステナビリティ・オフィサー、ヴァージニー・ヘリアス氏も日本に訪問し、基調講演を行いました。彼女は、「プラスチックは本来自然界には存在しないものであり、私たちが今抱えている問題は企業が手を組むことで解決すべきです」と強調し、AEPWの設立背景とその意義について語りました。
業界からの応答
住友化学の岩田圭一社長は、「プラスチック廃棄物問題は当社にとって最も重要な課題の一つです。AEPWの一員として、国際的・業界を超えた連携を強化し、リサイクルの実現に向けた努力を加速させます」と述べ、AEPWへの参加の意義を強調しました。
一方、三井化学の淡輪敏社長は、循環型社会の構築に向けたアライアンスの役割について言及。「私たちはグローバルな視点から、この困難な問題に取り組んでいく必要があります。AEPWは各社が持つ知恵を結集し、新たなソリューションを提案していく場です」と語り、協力の重要性を訴えました。
未来に向けた展望
AEPWは、今後5年間で15億ドルを投じ、プラスチック廃棄物の削減を目指します。世界中の様々な業界の企業が協力し、持続可能な解決策を模索していくことが期待されています。詳細情報や参加についての問い合わせは、公式ウェブサイトまたは指定のメールでご確認ください。
本フォーラムは、廃棄プラスチック問題解決への第一歩として位置付けられ、多くの企業が一丸となって取り組む姿勢が見受けられました。今後の国際的な連携とアクションに注目が集まります。
会社情報
- 会社名
-
Alliance to End Plastic Waste, Inc.
- 住所
- 160 Greentree Drive, Suite 101, Dover, DELAWARE 19994, United States
- 電話番号
-