いぶき2号の打ち上げ
2018-10-24 10:01:03
温室効果ガス観測衛星「いぶき2号」の打ち上げイベントとその意義
温室効果ガス観測衛星「いぶき2号」の打ち上げイベントとその意義
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2023年10月29日(月)に、種子島宇宙センターから温室効果ガス観測技術衛星「いぶき2号」(GOSAT-2)を打ち上げる予定です。この重要なイベントに伴い、同日12:30から日本科学未来館(東京都江東区)と筑波宇宙センター(茨城県つくば市)でパブリックビューイングを開催します。また、参加できない方のために、公式YouTubeやJAXA TVでライブ配信も行う予定です。
「いぶき2号」の概要と目的
「いぶき2号」は、2009年に打ち上げられた初代「いぶき」の後継機で、JAXA、環境省(MOE)、国立環境研究所(NIES)の共同プロジェクトとして開発されました。この衛星は、二酸化炭素とメタンに加え、新たに一酸化炭素も観測対象として取り入れます。これにより、人間の活動による二酸化炭素の排出源をより正確に特定し、地球温暖化対策に向けた効果的なデータを提供することを目指しています。
このプロジェクトは、特にパリ協定の達成に寄与することが期待されており、国際社会における温室効果ガスの排出量を透明に把握し、各国の取り組みを検証するために重要な役割を果たします。
技術的な特徴と重要性
「いぶき2号」は、二酸化炭素、メタン、一酸化炭素の同時観測が可能な世界初の人工衛星です。これにより、二酸化炭素の自然由来と人為由来の区別が可能になり、特に人為起源の排出量を把握することができます。これは温暖化対策のために非常に重要なデータです。
それを支えるJAXAの取り組み
JAXAは、衛星の開発と運用を行い、環境研究において重要なデータを提供しています。また、国立環境研究所は観測データの解析を、環境省はその結果を政策に活用しています。これにより、国全体で温室効果ガスの減少に向けた取り組みが進められています。
加えて、JAXAは地球温暖化に関する意識向上のために、特別なイベントを企画しました。東京表参道では、一日限定のレストランをオープンし、温暖化が進んだ未来の料理を提供することで、多くの人に自然環境の変化を身近に感じてもらう機会を提供しました。
結論
「いぶき2号」の打ち上げは、地球環境への関心を高め、温室効果ガスの監視を一層強化する重要なステップです。11月のパブリックビューイングや生配信を通じて、多くの人にこのプロジェクトの意義を知っていただき、参加することの重要性を認識してもらえることを期待しています。
会社情報
- 会社名
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宇宙航空研究開発機構
- 住所
- 東京都調布市深大寺東町7-44-1
- 電話番号
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