三幸製菓が新たなエネルギーシステムを導入し環境負荷軽減を目指す

三幸製菓が荒川工場にガスタービンコージェネレーションシステムを導入

新潟県の新潟市に本社を構える三幸製菓株式会社は、2025年1月23日に荒川工場にてガスタービンコージェネレーションシステムの運転を開始しました。このシステムは、低炭素社会の実現を目指し、CO2排出量削減に寄与することを目指しています。

ガスタービンコージェネレーションシステムとは

ガスタービンコージェネレーションシステムは、都市ガスを用いて発電を行い、その過程で生じる熱を有効利用するシステムです。この技術により、電力と熱を同時に供給するため、エネルギー効率が格段に向上し、環境負荷を軽減することが可能です。

特に、三幸製菓が導入したこのシステムは、エネルギーサービス契約を通じて実現されたもので、工場内の自家発電比率を改善することで電力会社からの購入電力を削減し、ピーク電力のカットにも貢献しています。加えて、工場内の蒸練機や乾燥機といった設備に発生した蒸気を使用することで、年約1,700トンものCO2排出削減を達成します。

竣工式の開催

この新しいシステムの導入を祝う竣工式が1月23日に行われました。三幸製菓の山下仁社長や、システムを提供したDaigasエナジーの福谷博善社長が出席し、環境負荷軽減への強い意志を示しました。

Daigasエナジーについて

Daigasエナジー株式会社は、大阪ガスの子会社として、業務用や産業用のエネルギー分野で活躍しています。企業が抱えるエネルギー問題についでお客様と共に解決策を考えながら、地域社会に貢献するサービスを提供することが使命です。特に、「カーボンニュートラルビジョン」や「エネルギートランジション2030」などの方針の下で、持続可能な社会の実現に向けた技術開発にも取り組んでいます。

三幸製菓の取り組み

三幸製菓は、1962年に創業したスナック菓子の製造・販売会社です。代表的な商品には「雪の宿」や「チーズアーモンド」などがあります。企業は持続可能な経営を重視し、温室効果ガス削減に向けたマテリアリティを設定しました。2030年までに温室効果ガス排出量を30%削減することを目指しています。

今回のガスタービンコージェネレーションシステムの導入は、三幸製菓が持続可能な未来に向けた大きな一歩であり、他の企業にも好影響を与えることが期待されています。