クラウドサービスの新たな認定について
一般社団法人日本クラウド産業協会、通称ASPICは、2025年6月9日に行われた第70回認定審査委員会にて、クラウドサービスの新しい認定を発表しました。今回の認定では、生成AIを利用したノーコードでのWebアプリ開発ツールと、旅行業界向けのサービスが新たに認定されました。
認定背景
ASPICは、クラウドサービスの安全性や信頼性に関する情報開示認定機関として、平成19年から活動を開始しています。今回の認定を経て、累計331サービスが安全性に関する認定を受け、利用者が安心してクラウドサービスを選択できる環境が整いつつあります。
新規認定サービスの詳細
1. サスケWorks(株式会社インターパーク)
このサービスは、プログラミング知識が不要なノーコード開発ツールです。ユーザーは生成AIの機能を活用し、目的に合わせてアプリのパーツを組み合わせることで、簡単に自分だけのアプリを作ることが可能です。さらに、作成したアプリはアプリストアで販売できるという魅力もあります。2019年には「ASPICクラウドアワード2021」の基幹業務系部門でASPIC会長賞を受賞した実績を持ちます。
2. フォルシアwebコネクト(フォルシア株式会社)
このサービスは、旅行業界向けのウェブ販売プラットフォームであり、宿泊や交通、着地素材などの動的な商品を一元管理・販売できる点が特徴です。企業はこのシステムを利用して、瞬時に市場の需要に対応した商品を提供することができ、効率的なビジネスモデルを構築可能となります。こちらは2024年の「ASPICクラウドアワード」で準グランプリを受賞しています。
認定制度の意義
クラウドサービスの認定制度は、利用者が信頼性の高いサービスを選べるようにするための重要な仕組みです。今回の新しい認定も、その一環であり、ASPICは今後も継続的にサービスの審査を行い、優れたクラウドサービスの普及に努めていくことを目指しています。
申請手続きと今後の展望
今後は、新しいサービスの申請を受け付け、認定基準を満たすサービスを認定していく計画です。また、認定を取得したサービスについての情報は、ASPICの公式ウェブサイトに掲載され、透明性のある情報提供がなされます。
まとめ
ASPICの新たな認定が進むことで、クラウドサービス市場はますます活性化していくことでしょう。特に生成AIやノーコード開発は、さまざまな業界での利用が期待されています。今後の動向にも注目です。