新サービス開始
2024-05-30 17:59:59

エピクロノスが日本人向けのエピゲノム年齢解析サービスを開始

エピクロノスが提供する新エピゲノム年齢解析サービス



東京都港区に本社を置くエピクロノス株式会社は、2024年10月よりDNAメチル化マイクロアレイを利用した新たなエピゲノム年齢測定サービスを開始すると発表しました。これにより、日本人に特有の生物学的老化の推定が可能となり、健康寿命の延長や疾病リスクの評価に寄与することが期待されています。

エピクロノス株式会社とは?



エピクロノス株式会社は、岩手医科大学の高度な生体情報解析技術を基に設立された大学発ベンチャー企業です。主に老化研究と健康科学の最前線で活動し、DNAメチル化を利用した生物学的年齢の算出方法や病気の早期発見技術の開発に取り組んでいます。150年以上の経験を誇る代表の清水厚志氏は、日本のバイオインフォマティクスのリーダーとして知られています。

新サービスの概要



この新しいエピゲノム年齢測定サービスでは、Horvath、Hannum、PhenoAge、GrimAgeといった既存の国外の手法を日本人向けに調整し、利用者に対してより精密で多面的な健康状態や老化プロセスを評価することができます。具体的には、日本人約160名から集めたデータを元に、日本独特の生活習慣や環境による影響を反映させたエピゲノム年齢の算出が可能となるのです。

このサービスは、使われる手法によって得られる情報も異なります。すなわち、血液に特化したHannum法や、エピゲノム年齢加速の評価が可能なDunedinPACE法まで、幅広く活用できます。これにより、利用者は自身の生物学的年齢や年齢の加速状態を知ることで、より良い健康維持の戦略を立てることができるでしょう。

健康管理と研究への応用



エピジェネティクスを活用したエピゲノム年齢の測定方法は、老化研究や疾患リスクの評価に広がる応用範囲を有しています。特に、生活習慣や臨床パラメータに基づいた分析が行えるため、個々の健康管理の強化につながると考えられています。例えば、喫煙や血中脂質のレベルといった生活習慣に与える影響を明らかにするためのGrimAge法は、特に注目されています。

また、この度のサービス提供は、長年の研究成果に基づいています。岩手医科大学の研究チームは、特許第7442221号を取得済みで、清水社長をはじめとする多くの専門家の知見が集約されています。これにより、健康寿命の延長という公衆衛生における重要な課題に対しても大きな貢献が期待されています。

未来への展望



エピクロノスは、エピゲノム科学の進展を通じて、個々の健康管理をより支援することを目指しています。今後の研究により、さらなる技術革新を追求し、老化研究や疾患予防に関する新たな視点を提供することを約束します。特に、日本人の特性を考慮したエピゲノム年齢の解析法は、より多くの人々に健康的な生活をもたらす重要なツールとなるでしょう。

最後に



この新たなサービスは、人々が自身の健康状態を深く理解し、生活習慣を見直すきっかけを与えます。エピクロノス株式会社は、長期的な健康維持に向けた支援を続け、エピジェネティクスの可能性を広げることに全力を尽くします。

会社情報

会社名
エピクロノス株式会社
住所
東京都港区虎ノ門1−17−1虎ノ門ヒルズビジネスタワー15階
電話番号

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