再発行!『夜と猫』
2023-10-31 07:00:01
猫と詩の幻想的な世界を描く名著『夜と猫』が再び登場!
藤田嗣治とエリザベス・コーツワースが描く幻想的な世界
2023年10月17日、待望の名著『夜と猫』が73年ぶりに復刻されることが発表されました。この書籍は、ニューベリー賞を受賞した児童文学者であり詩人、エリザベス・コーツワースと日本の名画家、藤田嗣治によって生み出されたものであり、猫と詩の織りなす幻想的な世界を繊細な言葉と美しい絵で表現しています。
その誕生の背景
『夜と猫』は、藤田嗣治が日本からフランスに帰る途中に生まれた奇跡の絵本であり、1950年にはニューヨークのマクミラン社から出版されました。この作品は、猫が持つ神秘的な魅力と人々の暮らしがどう交わるのかを約34篇の詩と12点の絵で想像させてくれます。大晦日とお正月のわずか2日間で描き下ろされたこれらの美しい素描は、藤田による独特の線描と、コーツワースによる深い詩が融合し、一つの物語を紡ぎます。
復刻への道のり
この復刻の際、長年にわたり美術館の学芸員として藤田の展覧会を担当してきた矢内みどり氏の情熱が重要な役割を果たしました。彼女は藤田の猫の絵に心を奪われ、原書を手に入れ、その魅力を日本の読者にも伝えたいと強く願ったのです。求龍堂の編集者との出会いがあり、その熱意によって、この幻の名著の復刻が実現しました。
作品の構成
本書は、上製本のB5変型サイズで、全72ページにわたって展開されています。美しい詩と合わせて、作品を彩る猫たちの素描は、読者を詩の世界へと誘います。コーツワースの言葉は、自然の中の美しさや人々の心の豊かさを伝え、藤田の絵はそのイメージを視覚的に表現しています。
編集者の言葉によると、本書には「この叙情詩は、お日様のような暖かさの野イチゴの呼吸のように、読者の意識に落とし込まれる」とあります。これは、詩がもたらす幸福感が如何に大きいかを物語っています。また、この本を声に出して読んでほしいとのメッセージも響きます。
求龍堂の100年の歴史
株式会社求龍堂は1923年に創業し、今年で100年を迎えます。社名はフランス語の「CURIEUX」から名付けられたもので、「芸術的または知的好奇心を求める」姿勢を表しています。従来の文化に新たな美を冊子として提供し続けてきた求龍堂にとって、今回の『夜と猫』の復刊は特別な意義を持ちます。
これからも、求龍堂は新たな美との出会いを提供し続け、多くの人々に感動を与えていくことでしょう。この名著を手に取り、心温まる猫と詩の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。ぜひ一度、ページをめくってその魅力を体感してください。
会社情報
- 会社名
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株式会社求龍堂
- 住所
- 東京都千代田区紀尾井町3-23文藝春秋ビル新館1階
- 電話番号
-
03-3239-3381