訪問看護ステーション数は過去最高を記録!増加と廃止・休止の現状とは?
2024年7月10日に一般社団法人全国訪問看護事業協会が発表した「令和6年度 訪問看護ステーション数 調査結果」によると、全国の訪問看護ステーション稼働数は17,329件に増え、前年比で過去最高の1,632件プラス(10.4%プラス)となりました。ステーション稼働数は13年連続で伸び続けている中、その中でも今年は過去最高の伸びを記録しており、日本の少子高齢化社会における訪問看護の重要性が広く認識され、より一層ニーズが高まっていることが伺えます。
新規開設数は過去最高!増加の背景とは?
2024年4月1日時点の全国の訪問看護ステーション稼働数は17,329件(前年比110%)で、前年から過去最高の1,632件増となりました。また、前年度中に新規開設されたステーションも過去最高の2,437件(前年比123%)、前年の1,968件を大きく上回り初の2千件超えとなります。
この新規開設数の増加は、在宅医療の需要が高まる中、訪問看護への新規参入が活発化していることを示しています。少子高齢化が進む日本において、高齢者の増加とそれに伴う医療費の増加は深刻な問題となっています。そのため、病院での治療よりも自宅で療養できる訪問看護が注目され、需要が高まっているのです。
廃止・休止も増加!経営の難しさとは?
一方で、廃止および休止に追い込まれる訪問看護ステーションも増加しており、今回は廃止が701件、休止が291件といずれも過去最多となり、廃止休止あわせて前年比125%でした。この結果から、安定した利益確保や必要となる人員の確保など、ステーション経営の難しさが伺えます。
ステーションは看護師が患者宅を1回訪問するごとに国から約8,500円の報酬が支払われ(※2)売上となりますが、労働集約型ビジネスである訪問看護の人件費率は売上の78.0%を占めています(※3) 。このため、看護師一人一人の生産性を上げて訪問件数を増やすことはステーション経営の重要課題となっています。
課題解決に貢献する在宅医療DX支援サービス「iBow」
eWeLLが提供する在宅医療DX支援サービス「iBow」は、訪問看護の業務を効率化することで、限られた人員でもステーションの収益性を高め、在宅患者への看護の質を向上させることを目指しています。
「iBow」は、電子カルテや事務管理、請求代行など、訪問看護ステーションの業務を効率化するための様々な機能を提供しています。実際、「iBow」を導入したステーションでは、新規開業ステーションの廃業率が全国平均5.1%に対し1.4%と3.6倍改善しており、訪問看護の事業継続を後押ししています(※4) 。
訪問看護の未来:eWeLLは地域医療のさらなる発展を目指します
eWeLLは今後も、ITを活用し、訪問看護ステーションの課題解決に取り組んでいきます。地域医療に携わる皆様と共に、より多くの在宅患者に質の高いケアが普及される社会の実現を目指します。
eWeLLについて
eWeLLは、ITを活用した在宅医療の業務支援を推進しています。主な事業は、訪問看護ステーション向けに電子カルテ「iBow」等をサブスクリプションで提供するクラウドソフトウェア事業です。
全国47都道府県で4万4千人以上の看護師等(※6)の日々の業務で活用され、延べ65万人以上の在宅患者(※7)の療養を支えています。