全固体電池の長寿命化に向けた最新研究がハワイで発表

ハワイで発表された全固体電池に関する重要な研究

2024年10月9日、米国ハワイ・オアフ島にあるハワイコンベンションセンターにて、マクセル株式会社が全固体電池の長寿命化に関する研究結果を発表しました。この発表は、現地時間18時から20時に行われ、タイトルは「SOC Imbalance of the Electrodes in All-Solid-State LTO/LCO Batteries Examined by Three-Electrode Cell」です。発表者は、マクセルの新事業統括本部開発部の古川一揮氏です。

全固体電池の特性と期待

全固体電池は、優れた耐熱性と長寿命が特徴であり、その特性から自動車や電子機器、再生可能エネルギーシステムなど多岐にわたる分野での活用が見込まれています。この発表では、全固体電池の劣化メカニズムや副反応の定量化手法について詳しく説明され、液系リチウムイオン電池との比較も行われました。

発表の主な内容

発表内容は以下の通りです。

1. 全固体電池の劣化メカニズム: 蓄電池が劣化する理由を解説し、使用中にどのように性能が変化するかを示しました。
2. 副反応の定量化方法: 電極の不均衡による副反応の影響を測定するための新しい手法を発表しました。
3. 液系リチウムイオン電池との比較: 全固体電池の特性と液体電池の性能を比較し、全固体電池が持つ優位性を明らかにしました。

これらの研究結果は、全固体電池の実用化に向けた重要なステップといえるでしょう。