アイシティと四万十市が協定を締結し循環型社会を実現
2025年9月11日、コンタクトレンズ専門店「アイシティ」を運営するHOYA株式会社 アイケアカンパニーは、高知県四万十市と『使い捨てコンタクトレンズ空ケースの回収に関する協定』を締結しました。この協定は高知県内の自治体との初めてのもので、地域の環境保護活動の新たな一歩となります。
環境への取り組み
四万十市が掲げる「環境・自然・資源を大切にする地域」と「アイシティ ecoプロジェクト」の目指す目標が合致し、この協定が実現しました。今回の協定により、市民が使用した使い捨てコンタクトレンズ空ケースを回収し、プラスチックごみの削減や資源の再生を促進することになります。市が情報発信と回収活動を行い、アイシティが資源管理や回収ボックスの提供を行う役割分担がなされており、協力体制がしっかりと整っています。
アイシティ ecoプロジェクトの概要
アイシティ ecoプロジェクトとは、全国のアイシティ店舗や自治体・企業・学校に設置された専用ボックスを用いて、環境に優しい再資源化を目指した活動です。空ケースの回収を通じて、環境保護に貢献し、障がい者の自立・就労支援、日本アイバンク協会への寄付を行っています。このプロジェクトは、2010年から始まり、現在までに約15年の活動実績があります。
回収されたケースはリサイクルメーカーに売却され、その収益が視力を回復したい方々のために役立てられていますが、年間約4,000トンのプラスチックがまだそのまま廃棄されている現実があります。この問題に対しても、より多くの市民の協力を得ることで解決を目指しています。
協定内容の詳細
この協定の締結により、今後は四万十市役所と西土佐総合支所の2か所を回収拠点とすることが決まりました。協定によれば、四万十市は市民への周知や適正な廃棄の啓発、回収された空ケースの収集と運搬を担当します。一方、HOYAアイケアカンパニーは回収資源の管理や回収ボックスの提供を行います。
参加団体と活動実績
現在、アイシティ ecoプロジェクトは全国で約7,520の参加団体と共に進められており、その中には3,262校の教育機関や1,277社の企業が含まれています。これまでの回収実績は、約797.83トン、すなわちコンタクトレンズの空ケース約7億9,700万個分に相当します。また、二酸化炭素削減量は東京ドーム131.9個分に相当する2202.01トンとなっています。
このように、環境に配慮した取り組みが進められる中で、アイシティと四万十市の協定締結は、地域の未来を変える一翼を担うことが期待されます。これからもこのプロジェクトを通じて、多くの市民が環境保護に参加し、持続可能な社会の実現に向けた動きが広がっていくことが要望されています。