吸音性制御の音響拡散体
2024-07-09 14:19:11

工学院大学、吸音性も制御できる音響拡散体の設計技術を公開!コンサートホールの音響デザインを革新

音響デザインの革新!吸音性も制御できる音響拡散体



工学院大学の情報デザイン学科の高橋義典准教授は、コンサートホールなどの音響設備に用いられる拡散体の開発を進め、拡散性に加えて吸音性も制御できる画期的な技術を開発しました。この技術は、7月11日にオンラインで開催されるJST新技術説明会で企業に向けて公開され、社会実装への期待が高まっています。

従来の拡散体の課題



音楽ホールやレコーディングスタジオでは、音響拡散体(リフレクター)が音響調整に重要な役割を果たしています。しかし、従来の拡散体は、主に拡散性能に特化した凹凸のあるデザインが主流で、空間デザインとの調和や、吸音性の調整は難しい課題でした。

どんな空間にもフィットする新しい拡散体



高橋准教授が開発した新しい拡散体は、小さな球形または円盤状の集まりで構成され、複雑な形状にもかかわらず、様々な空間にフィットするデザインを実現しています。さらに、この拡散体は、吸音性を制御できるため、音響調整の自由度が格段に向上しました。

3Dプリンターによる製造が課題



この画期的な拡散体は、その複雑な形状から3Dプリンターによる製造が難しいという課題を抱えています。そのため、高橋准教授は、企業との共同研究を通して、製造技術の開発と実用化を目指しています。

社会実装に向けた取り組み



7月11日に開催されるオンライン産学マッチングイベント「JST新技術説明会」では、この新しい拡散体のデモが行われ、企業や研究機関に対して技術が紹介されます。高橋准教授は、この技術が、コンサートホールやレコーディングスタジオだけでなく、オフィスや住宅など、様々な空間の音響環境を改善する可能性を秘めていると期待しています。

音響デザインの未来を拓く新技術



高橋准教授の開発した音響拡散体は、空間デザインと音響性能の両立を実現する画期的な技術です。この技術が社会実装されることで、より快適で高音質な空間が実現し、音楽、演劇、映画など様々な分野の発展に貢献すると期待されています。


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