輪島塗の伝統を現代に生かす新しいブランド『IKI』
日本が誇る伝統工芸「輪島塗」の老舗である「輪島キリモト」が新たに立ち上げたプロダクトブランド『IKI –by KOHEI KIRIMOTO』が、漆の魅力を新しい形で再発見する試みとして注目を集めています。このブランドは、1700年代から続く輪島塗の魅力を活かし、自ら呼吸する素材である漆を用いたアイテムを展開します。
漆の持つ特性
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日本の漆器は、見た目の美しさだけでなく、その使用感が大きな魅力です。漆は人の肌に近い質感を持ち、手触りや口当たりに優れています。特に、西洋の食事においては器が口に触れる機会が少ないのに対し、日本では器との接触が多いため、長年にわたりこの素材が進化を遂げてきました。この『IKI』シリーズでは、漆の特性を最大限に引き出し、現代的なデザインに落とし込んだアイテムが導入されました。
ブランドコンセプト
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『IKI』という名前には「生きる」「息する」「粋」という意味が込められています。このブランドが目指すのは、肌に柔らかく寄り添う質感の素材を通じて、人々の生活に長く寄り添うことです。漆は物理的に硬化するのではなく、化学反応により固まりますが、その過程で水分を保持するため、肌に優しい感触を提供します。これこそが、他の素材にはない漆の大きな特徴です。
新作の発表
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『IKI』の第一弾プロダクトとして、「ヒトハダに一番近いコップ」や「ヒトハダに一番近いお椀」、「ヒトハダに一番近いボウル」などのアイテムが発表されました。これらのアイテムは、2018年3月7日から13日の期間限定で伊勢丹新宿店にて販売され、各アイテムはその特性を活かして設計されています。
商品情報
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- - ヒトハダに一番近いコップ:26,000円(税抜き)
- - ヒトハダに一番近いお椀:23,000円(税抜き)
- - ヒトハダに一番近いボウル:44,000円(税抜き)
- - ヒトハダに一番近いお皿 大:33,000円(税抜き)
- - ヒトハダに一番近いお皿 小:16,000円(税抜き)
ブランドの背景と展望
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ブランドのディレクターである桐本滉平氏は、若干25歳でありながら、父である桐本泰一氏と共に新しい形で輪島塗の継承を目指しています。彼は、留学中にパリでのマーケティング活動を通じて得た経験を活かし、国内外での展開を見据えています。さらに、現代のクリエイターと繋がりながら、新たな価値を提供することに注力しています。
これからの『IKI』の展開に期待が寄せられています。
まとめ
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『IKI –by KOHEI KIRIMOTO』は、伝統工芸の要素を持ちながらも、現代のライフスタイルにマッチする商品を提案しています。漆の持つ独自の特性を大切にし、新たなデザインについて考えさせられるこのブランドの成長に注目したいと思います。