次世代型ERP「PROACTIVE」の商社・卸売業向け機能
SCSK株式会社(本社:東京都江東区)は、AIネイティブで次世代型のERP「PROACTIVE」を商社・卸売業向けに進化させました。この新しいテンプレートは、特に商社や卸売業のニーズに応えるために設計されており、パフォーマンスの向上や業務の効率化を狙っています。
1. 現在の商社・卸売業が直面する課題
商社・卸売業界では、円安や原材料価格の上昇により収益が圧迫されており、サプライチェーンの複雑化に伴う短納期対応も求められています。また、在庫管理や幕僚の不足など、経営課題が多岐にわたる中で、デジタル化への対応が急務となっています。
従来のビジネスモデルでは、価格競争や情報の消失も影響し、利益の確保が難しくなっております。これに対処するためには、デジタル技術を活用した新たなビジネスモデルの必要性が高まっています。SCSKは、「PROACTIVE」を基盤にして、カスタマイズ可能な業務機能を拡張し、この課題を解決する手段を提供しています。
2. 「PROACTIVE」の商社・卸売業向けテンプレートの概要
このテンプレートでは、商社特有の業務に対応した標準機能が組み込まれています。たとえば、受注と発注を同時に管理できる機能をはじめ、経済効率の良いシステム導入が可能です。具体的には、通常6つの工程を要する受発注登録や入荷、出荷、売上までの処理を3〜4つに削減できるという特長があります。
特長
- - 業務のスピードアップ:商社業務に必要な機能が標準対応されているため、業務遂行のスピードが向上し、二重入力の削減が叶います。また、リアルタイムでの利益管理も実現します。
- - 貿易取引への対応:輸出入や外国為替に関連する業務を一元管理。契約から会計にいたるまで、すべてのプロセスを効率化できます。
- - AIによるデータドリブン経営:AI機能により、社内外のデータをもとに需要予測と在庫管理をリアルタイムで実施。経営の見える化が進みます。
- - 外部システムとの連携:EDIやEC、WMS(倉庫管理システム)とのAPI連携が容易で、在庫と配達情報を一元管理し、効率を高めます。オプションにはAI-OCR機能もあり、ペーパーレス化を促進します。
- - トランザクション処理の可用性強化:取引量が増加しても、システムのパフォーマンスを心配することなく、ビジネスを効率的に進めることができます。
3. 今後の展開
PROACTIVEは、商社・卸売業界が直面する特有の課題を解消すべくさらなる機能の進化を続けます。特にAPIの拡充や、新たな業界への機能拡張に注力し、ビジネスの成熟と競争力の向上を図ります。
また、製造業や建設業など、他業界への展開も見据えた機能の強化を進め、幅広いニーズに応えるための革新を追求します。
PROACTIVEの導入企業数は7,300社を越え、多くの業界での採用が進んでいます。これにより、業務効率化や迅速な経営判断の実現が期待されています。次世代のスマートビジネスを支える「PROACTIVE」にぜひご注目ください。