再エネ導入促進へ、NEDOが研究開発
2024-06-28 15:22:27

再生可能エネルギー導入促進へ!NEDOが統合コスト低減に向けた新たな研究開発に着手

再生可能エネルギー導入促進に向けた新たな研究開発



2030年の再生可能エネルギー(再エネ)比率目標達成に向け、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、電力システムの柔軟性を確保・最適化するための新たな研究開発に着手しました。

この研究開発は、「電源の統合コスト低減に向けた電力システムの柔軟性確保・最適化のための技術開発事業(日本版コネクト&マネージ2.0)」として、2024年度から2028年度にかけて実施されます。

統合コスト低減で再エネ導入促進



近年、再エネの導入は加速していますが、電力系統の整備状況や再エネ出力の変動性など、課題も多く存在します。特に、電力系統に接続するためのコスト(統合コスト)は、再エネ導入の大きな障壁となっています。

NEDOはこの課題解決を目指し、今回の研究開発で以下の3つのテーマに取り組みます。

DER等を活用したフレキシビリティ技術開発: 分散型電源(DER)などを活用し、電力系統の柔軟性を向上させる技術開発
市場主導型制御システムの技術検討: 電力市場の仕組みを活用した制御システムの技術検討
* バイオマス発電・水力発電・地熱発電の柔軟性向上のための技術検討: これらの発電方式の柔軟性を向上させるための技術検討

これらの研究開発を通じて、統合コストを可能な限り低減し、再エネ導入を促進することで、2030年の再エネ比率36~38%程度と2050年カーボンニュートラルの実現に貢献することを目指しています。

日本版コネクト&マネージ2.0



今回の研究開発は、「日本版コネクト&マネージ2.0」として、安全性(Safety)、エネルギー安定供給(Energy Security)、経済効率性(Economic Efficiency)、環境適合(Environment)の4つの要素を同時に達成することを目指します。

送配電システムズ合同会社の大野照男ゼネラルマネージャーがプロジェクトリーダーとなり、3つのテーマを一体的に推進することで、電力システム全体での最適化を図ります。

未来の電力システムに向けて



NEDOの取り組みは、再エネ導入を促進し、持続可能なエネルギー社会の実現に向けて重要な役割を果たすことが期待されます。今後の研究開発の進展に注目していきましょう。


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