ペルシャ絨毯の魅力、再評価される
昨今、アートやデザインの分野で注目を集めているペルシャ絨毯。特に、歴史的な背景を持つ作品は、ただの装飾品を超えた芸術作品として評価されています。2024年10月24日、ロンドンで開催されたクリスティーズのオークションで、約400年前に製作されたサファヴィー朝の「ポロネーズ」絨毯が945,000ポンド(約1億8,600万円)で落札されたことが話題となっています。
高額落札の背景
今回落札された「ポロネーズ」絨毯は、17世紀初頭にペルシャ中部のイスファハンで織られたもので、オランダ東インド会社を通じて江戸時代に日本に持ち込まれた可能性があります。特筆すべきは、クリスティーズのカタログでの注目度の高さです。この絨毯はカタログの表紙に採用され、入札者たちの関心を一身に集めました。
記録によれば、アッバース大王の命により制作され、さまざまな国の領主への贈り物として織られたとされています。落札価格が高ったのは、絨毯が驚くべき保存状態にあり、織られた当時とほぼ変わらない鮮やかな赤色を保っているからです。この絨毯は全長545cm、幅224cmの大きさを持ち、現存する「ポロネーズ」絨毯の中では最大級です。
光和の取り組み
株式会社光和(本社:東京都港区赤坂)が出品したこの絨毯は、同社がイランの絨毯商と築いた信頼関係の賜物とされています。光和では、素材選びから染色・織りまで徹底してこだわり、各種ペルシャ絨毯を取り扱っています。今後も美しいデザインや質の高い製品をお客様に提供し続けると企業としての意向を示しています。
落札記念セールの開催
クリスティーズでの高額落札を受けて、光和では2024年10月25日から11月15日まで、オールド絨毯やアンティーク絨毯を特別価格で販売する「落札記念セール」を実施します。セールは11:00〜19:00の時間帯で、土日も営業しています。
場所は光和ショールーム「アペックス東京」(東京都港区赤坂1-1-12明産溜池ビル1F)で、より多くの人にペルシャ絨毯の魅力を知ってもらうための大変貴重な機会となります。アートとしての絨毯の価値を実感できるでしょう。
絨毯の歴史的価値
この「ポロネーズ」絨毯は2018年、光和の代表である佐々木が入手したもので、元々は大阪の豪商、鴻池家が所蔵していたとされています。2007年に行われたプライベートオークションでは、ほとんど知られていなかったとされていますが、今回は国際的な入札の舞台でその存在感を示しました。
クリスティーズの役割
クリスティーズは1766年に創業した世界最古のオークションハウスであり、毎年350回以上のオークションを開催しています。特にアートや高級品に特化しており、国際的な販売ネットワークを有しています。美術品の鑑定や流通の面でも主導的な役割を果たしており、今回の落札はその一端でありました。
ペルシャ絨毯の受ける評価が高まる中、改めてその美しさと文化的価値が再認識されることを願います。光和のセールは、その一端を身近に感じる絶好の機会です。この機会にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?