製本技術が生んだ革新！ホリゾン、包装業界へ新たな挑戦。interpack2023出展報告

製本技術の枠を超えた挑戦：ホリゾンの挑戦

5月にドイツで開催された世界最大級の包装技術展interpack2023。そこに出展した日本の企業、株式会社ホリゾンが注目を集めています。

ホリゾンは、これまで印刷製本の後工程を自動化する機械を製造してきた企業です。世界トップクラスのシェアを誇り、紙の折り、綴じ、裁断など、製本工程の自動化においては世界をリードする存在です。しかし、今回のinterpack2023では、その技術を活かし、新たな分野への挑戦を表明しました。

包装業界への進出：製袋スタッカーSPS-300L

ホリゾンがinterpack2023で発表したのは、食品などの軟包装をまとめる「製袋スタッカー SPS-300L」です。これは、製本工程で培ってきた自動化技術を応用し、包装された袋を次の工程へ自動で送るシステムです。

これまで、この作業は人手で行われることが多く、作業効率の低さと人件費の高騰が課題となっていました。SPS-300Lは、機械とロボットを組み合わせることで、この作業を自動化。省人化、効率化に大きく貢献できるシステムとして、多くの来場者の注目を集めました。

interpack2023での成果と今後の展開

interpack2023では、ホリゾンのSPS-300Lは、他社製品とは一線を画す革新的なシステムとして高い評価を得ました。自動化・省人化のニーズは、印刷製本業界にとどまらず、包装業界でも高まっていることを改めて認識する機会となりました。

今回の出展は、ホリゾンにとって、自社の技術を新たな市場へ展開する大きな一歩となりました。同社は、今後、市場調査や地域調査をさらに進め、SPS-300Lの販売拡大、そして更なる技術開発を進めていく方針です。

株式会社ホリゾンの概要

1946年創業の株式会社ホリゾンは、ポストプレス機器を主力とする企業です。印刷後の紙加工工程において、「紙折り」「丁合」「糊綴じ」「針金綴じ」「断裁」の5工程すべてを自動化する機械を製造できる、世界で唯一のメーカーです。

世界120か国以上で展開し、グローバルニッチトップ企業100選にも選ばれています。近年では、印刷製本業界の枠を超え、包装業界などへの進出を積極的に行っています。