泉佐野市が製造業のDX化に向けた新たな一歩
泉佐野市は、地域の製造業のデジタル化を推進するため、株式会社ネクスタと連携し、新たな取り組みを始めました。市は、地域DX推進事業受託社として株式会社ネクスタを選定し、6月から製造業企業を対象にした事業を開始します。この取り組みは、市として製造業DXを支援する初の試みとなります。
事業の概要
本事業では、株式会社ネクスタが提供する「SmartF」という生産管理クラウドシステムの導入にかかる費用を、最大で1社あたり125万円まで市が負担します。このプログラムは、地域内でDX循環型のモデルを確立することを目指しています。対象となるのは市内に本社または工場を構える製造業者で、8月1日に開催されるセミナーに参加後、申し込みが必要です。対象企業は最大8社までで、申し込みが多数の場合は審査を経ることとなります。
背景にある問題
泉佐野市は、かつては泉州タオルなどの繊維業で栄えていましたが、関西国際空港の開港以降はサービス業が主流となっています。このため、第1・2次産業は縮小し、多くの製造業者が後継者不足や海外製品の影響で厳しい状況を抱えています。また、市の高齢化も進み、2040年には生産年齢人口が55%にまで減少すると予測されています。このような中、製造業は業務効率化と競争力の向上が急務とされていますが、十分な進展が見られないのが現状です。
DX化の必要性
市内の製造業においては、業務のDX化が進まない理由として、再現性のあるDX化モデルが確立されていない点が挙げられます。これは、設備や製品技術の更新が滞り、生産性が低下していることからも明らかです。そこで、市は今回の支援事業を通じて製造業の競争力を高め、地域経済の活性化を目指します。
市からのコメント
泉佐野市まちの活性課は、現場の人手不足を最大の課題としています。限られた人員で多くの業務をこなすため、効率化が求められているのです。株式会社ネクスタが提供する「SmartF」は、業務の見える化や手作業の削減を実現し、生産性の向上をもたらしています。また、コンサルタントによるサポートが受けられる点も大きな魅力です。
ネクスタの取り組み
株式会社ネクスタの代表取締役、永原宏紀氏は、製造業のDX遅れがもたらす課題を強く感じてきました。この現状を打破すべく、「SmartF」を開発しました。システム導入による業務効率化の事例も多く、すでに多くの企業がその効果を実感しています。特に、SmartFを導入したことで、業務の効率が飛躍的に向上し、生産性が改善された事例もあります。
御社は、地域全体のDX成功事例を生み出し、泉佐野市の製造業が抱える課題に立ち向かうことを目指しています。実際、システム導入によって「1人あたりの売上が1.4倍」などの成果も報告されています。
申し込み方法
本事業に参加したい企業は、8月1日に開催されるセミナーに参加することが必須です。セミナーは無料で、定員は20社(先着順)となっています。製造業のDX化に興味がある企業は、ぜひウェブフォームから申し込んでください。
セミナー詳細
- - 日時: 2025年8月1日(金)15:00~16:30
- - 会場: エブノ泉の森ホール会議室(泉佐野市立文化会館)
- - 定員: 20社(先着順)
- - 参加費: 無料
SmartFの特徴
SmartFは、製造業に特化したクラウド型の生産管理システムで、さまざまな業務を統合管理できます。カスタマイズを必要としないため、IT初心者でも導入しやすいのが魅力です。また、業務改善の専門家からのサポートも受けられるため、安心して導入できます。
これを機に、泉佐野市の製造業が新しい価値を生み出し、地域の活力を取り戻すことを期待しています。