京セラ、最高速250mm/secで印字する新型サーマルプリントヘッドを発表

京セラが発表した新しいサーマルプリントヘッド『TPAシリーズ』



京セラ株式会社は、物流や食品加工、医療などの幅広い分野で需要が高まっているバーコードラベル用途に特化したサーマルプリントヘッド『TPAシリーズ』を開発しました。この新しいヘッドは、業界最高速の印字速度250mm/secを誇ることで知られています。

1. TPAシリーズの特長


このプリントヘッドはただの高速印刷だけでなく、印字品質も徹底して追求しています。具体的には、以下のような特徴があります。

  • - 業界最高速の印字速度:250mm/secという速度は、特に物流業界や食品加工において非常に重要です。大量のラベルを効率よく印刷できるため、業務の効率化に寄与します。

  • - 高画質印字の実現:京セラの最新技術を駆使し、高速印刷中でも明瞭で高品質な印字を実現しています。

  • - 耐環境性能が際立つ:特殊な成膜技術によって、耐腐食性と耐摩耗性を向上させています。これにより、長時間の使用でも安定したパフォーマンスを保持します。

  • - ヘッド取り付け位置の許容範囲が拡大:新しい構造のおかげで、印刷媒体に対する取り付けがさらになされやすくなりました。これにより、より多様な媒体に対応できます。

2. 開発の背景


グローバルな人口増加に伴い、新興国では都市部に人口が集中してきており、これにともなって消費財の需要が急増しています。また、先進国では少子高齢化が進行し、労働力不足が懸念されています。このような背景から、多くの業界でDX(デジタルトランスフォーメーション)による業務効率化や省力化のニーズが高まっています。

このような状況の中で、サーマルプリントヘッドへの要求も高まっており、高速で大量の印刷が可能かつ安定した印刷品質が求められています。TPAシリーズの登場は、こうした市場ニーズに応えるものとして注目されています。

3. 量産開始


TPAシリーズは2025年の8月から本格的に量産が開始される予定です。そのため、多くの業界での導入が見込まれています。

結論


京セラの新しいサーマルプリントヘッド『TPAシリーズ』は、高速印字と高画質を兼ね備えた次世代の印刷ソリューションです。この製品は、物流や食品加工など、さまざまな業界での業務効率化に貢献することが期待されています。今後の展開にも注目が集まります。

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