飲食業のエシカル消費
2020-07-14 09:40:03

エシカル消費とSDGsの推進:飲食業界ができる持続可能な取り組み

近年、日本国内でも「エシカル消費」という言葉が急速に浸透しています。これは、消費者が環境や社会への影響を考えた商品やサービスを選ぶ動きであり、特に飲食業界においてその重要性が増しています。この流れの中で、食に関するビジネス、例えばレストランやカフェ、さらには食品小売業が、持続可能な開発目標(SDGs)にどう対応するかが問われています。

中小規模の店舗が多い飲食業界では、SDGsへの取り組みが困難とされる場合があります。しかし、実はこの業界でもすでに多くの場所でエシカルなアプローチがとられています。その一例が「ノハム認証」です。この認証は、持続可能な食の提供を目指す企業に対して、環境や労働に配慮した取り組みを評価し、認定を行うものです。

ノハムは「no harm」(害が無いこと)から名付けられたこの認証は、将来世代が安心して暮らせる環境を築くことを目的としています。具体的には、食材の無添加や減農薬、アレルギー対応といった、安全で安心な食文化の形成に寄与しています。また、地産地消やリサイクル活動などを通じて、地域への配慮も忘れていません。

ノハム認証を取得することで、店舗はその認証ロゴを用いて消費者にSDGsへの取り組みをアピールできます。この透明性が、消費者のエシカルな購買意欲を高め、持続可能な消費を促進するのです。さらに、飲食店が日頃行っている取り組みを積極的に発信することで、社会全体にSDGsの理念を広げ、エシカル消費を後押しすることが可能になります。

例えば、禁煙や分煙の徹底や、食材の有効活用による食品ロスの削減、従業員の労働環境の改善など、数多くの取り組みが既に行われています。これらは全て、SDGsの各ゴールにも関連しており、特別な新しい施策を追加することなく、既存の施策を発展させることで意義を持たせることができます。

このように、飲食業界がエシカル消費とSDGsに向けた取り組みを行うことは、今や避けられない潮流となっています。将来の子供たちのために、そして持続可能な社会の実現のために、自分たちでできる取り組みを見つけ、実行に移していくことが求められています。この流れをつかむことで、業界全体が成長する未来が期待されます。

さあ、エシカルな消費を実践し、未来を守っていくための一歩を踏み出してみましょう。ノハム認証を通じて、自分たちの取り組みを世の中に発信し、共に持続可能な社会へと移行していくことができるのです。これからの飲食業界は、このような実践を通じて新たな価値を創造し、エシカルな選択を支持する消費者とのつながりを深める機会を持つことができます。

会社情報

会社名
一般社団法人 Japan noharm Association
住所
京都府京都市中京区西ノ京上合町57(西大路太子道東北角)
電話番号
075-822-8080

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