行動経済学が示す「売れる」商品の秘密と心理テクニック

2025年4月15日、株式会社あさ出版から弓削徹氏の新著『武器としての行動経済学「売れる」のウラ教えます』が発売されます。本書では、人の心理を理解し、行動経済学の観点から「売れる」商品の販売方法を詳細に解説し、多くの実践的テクニックを紹介します。

行動経済学とは？

行動経済学は、心理学と経済学を融合させた学問分野です。人々の選択や消費行動が、理性的な判断だけでなく、感情や心理的な要素から影響を受けることを示しています。この考え方は、ビジネスの現場で非常に役立ちます。特に、商品をどのようにプレゼントするか、価格をどのように設定するかなどに応用できます。

心理を味方にするテクニック

弓削氏は、無意識に働きかけることで人の心を動かす41のテクニックを提示しています。例えば、選択のパラドクスでは、選択肢が多いほど消費者は選ぶことを避けがちで、3つの選択肢に絞ることで即決購入を促すことができると説明されています。この方法を利用した実例として、美容外科医院のケースを挙げています。親切に多くの選択肢を提示する医師に比べ、最適なプランを提示しただけで成約率が飛躍的に向上したとのことです。

また、ツァイガルニク効果も紹介されています。この心理現象では、完結していない物事の方が、記憶に強く残ることが示されています。事例として、Facebook広告におけるキャッチコピーの変更で、クリック率が大幅に向上した例があります。

さらに、ディドロ効果は、新たに商品を購入する際にそれに伴って他の商品も欲しくなる心理です。英ダイソン社の成功事例を引用し、特定のブランドとして認知されることで売上を伸ばしている様子を具体的に説明しています。