発酵研究と地域
2024-08-19 14:28:14

越後薬草と新潟薬科大学が進める発酵研究の重要性と地域貢献

越後薬草と新潟薬科大学が進める発酵研究の重要性



株式会社越後薬草と新潟薬科大学が、発酵の深い理解を目指し共同研究契約を締結したことは、地域の発酵文化に新たな風を吹き込むことでしょう。この共同研究は、2022年から続けられており、両者はこれまでの成果をもとに、さらなる発酵のメカニズム解明を進めることを目指しています。

研究の背景と目的


越後薬草の本社が位置する新潟県上越市は、発酵食品の宝庫です。日本酒や味噌、漬物など、地元の伝統的な発酵食品が数多く存在し、発酵が地域文化として根付いています。この地域の湿気の豊富な気候は、発酵にとても適しています。越後薬草は、80種類以上の野草を用いた健康食品の製造に携わり、その過程で得られる植物発酵エキスを中心に製品開発を行っています。

それにもかかわらず、発酵過程には未解明な点が多いため、共同研究によりその理解を深めることが求められているのです。本研究を通じて、新たな発酵の可能性を引き出すことで、「発酵のまち上越」としての地域ブランドの強化にも寄与することが期待されています。

これまでの取り組み


共同研究は、既に二年間にわたり実施されています。初年度には、植物発酵エキスに含まれる微生物群集の解析手法を構築し、様々な製品改善に向けた課題を整理しました。二年目には、発酵過程での微生物群集の解析に加え、その影響を再検討し、新たな商品コンセプトの立案や安全性実験が行われました。

これらの取り組みを通じて、越後薬草は植物発酵エキスの新しい価値を創造し、それを基にした健康を支える製品開発にも取り組む予定です。

研究内容の詳細


この共同研究では、植物発酵エキスに含まれる主な成分や微生物群集の解明を行います。発酵過程における微生物群集の変遷を追い、その優占微生物の解明を目指します。また、季節による影響を検証し、結果を製造工程にフィードバックします。

さらに、ブランディングデザインや新製品提案においては、よもぎに関する流通調査や関連情報の収集を行い、学生目線の製品デザインも取り入れます。これにより、より魅力的な製品を地域に提供することが可能となります。

新潟薬科大学の役割


新潟薬科大学は、医療・健康系の総合大学として、地域社会と連携した教育・研究を展開しています。2023年には新たに医療技術学部と看護学部を開設し、新しい人材育成に寄与しています。この大学との共同研究は、発酵に関する知見を深めるだけでなく、学生が実践的な経験を積む場ともなっているのです。

未来への期待


越後薬草と新潟薬科大学の共同研究が進むことで、発酵に新たな光が当てられることが期待されています。また、研究成果は地域への貢献や発酵文化の振興に繋がることでしょう。これからも、地域に根付いた発酵の力を最大限に引き出し、人々の健康を支える製品の開発が進むことを期待しています。


画像1

画像2

会社情報

会社名
株式会社越後薬草
住所
新潟県上越市小猿屋73番地
電話番号
025-544-3050

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。