堅展実業のウイスキー
2025-03-06 07:18:59

富良野で熟成中のウイスキー、2025年の製品化を目指す堅展実業

2013年、堅展実業株式会社がウイスキー蒸溜所の設立を目指して厚岸町での試験熟成を開始しました。ここは日本でも有数の牡蠣の産地であり、ウイスキー造りにとって理想的な環境として知られています。

そうした背景のもと、2016年には北海道内では約80年ぶりに厚岸町にウイスキー蒸溜所を建設し、正式にウイスキー製造がスタートしました。その後、2018年より大麦の産地でもある富良野地区での試験熟成に着手し、2021年8月からは本格的な試験が開始されました。富良野熟成庫では、現在86樽、つまり24,600リットルのウイスキー原酒が熟成を重ねており、これが2025年度中に市場に出ることを計画しています。

富良野地区での製品化を目指す中、堅展実業は定期的に厚岸の蒸溜所からウイスキー原酒を運搬し、官能検査を行ってきました。その結果、2021年に開始した熟成ロットが製品化のレベルに達したと判断されています。これにより、富良野地区に新しい蒸溜所を建設する計画が進められています。

当初検討していた富良野市のスペースが断念された後でも、新たな候補地が見つかりました。そこは環境や利便性が整い、堅展実業が理想とするウイスキーを生み出すための条件が揃っています。新蒸溜所の操業は最短で2027年度を予定しています。

この新しい蒸溜所は「富良野蒸溜所」と名付けられ、商標登録も完了しています。2025年に予定されている製品にはこの商標が冠され、「for discussion」という注釈を添えて、ウイスキー愛好者にお届けする計画です。厚岸と富良野の熟成環境の違いを体験してもらい、新蒸溜所への思いを議論してもらえればと考えています。

堅展実業は、ウイスキー作りの先駆者として厚岸の地で伝統を守りつつ、スコッチの技術を取り入れた独自の製品作りを目指しています。北海道産のミズナラ樽やワイン樽など、様々な樽で熟成されたウイスキーは、個性的な風味を持つと期待されています。これまでに培ってきた技術と情熱が結実したウイスキーは、堅展実業の新たな挑戦として注目を集めています。

「厚岸蒸溜所」は、樋田恵一代表取締役が約20年前に出会ったアイラモルト「アードベッグ」に魅了されて始まったウイスキー造りのストーリーです。彼は土地の特性や食材を活かし、ウイスキー作りに情熱を注ぎ続けています。今後の展開に大いに期待が寄せられています。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

会社情報

会社名
堅展実業株式会社厚岸蒸溜所
住所
東京都千代田区内幸町1-1-1
電話番号
0120-66-1650

トピックス(グルメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。