沖縄テレビ放送株式会社と株式会社アイリッジは、地域企業向けの会員プラットフォーム事業をスタートすることを発表しました。この新事業は、沖縄の地域企業を対象に、地域体験を楽しむためのアプリパッケージを提供し、地方創生や地域DXの推進を目指します。
このプラットフォームは、アイリッジのアプリビジネスプラットフォーム「APPBOX」を活用することで、機能のカスタマイズが可能となり、企業は独自のアプリを手軽に展開できます。アプリ第1号として、沖縄の魅力を発信する情報アプリが2026年春にリリースされる予定です。このアプリは、「OKITIVE」という沖縄の情報特化型メディアと連携しながら運用されることになり、ユーザーは様々な情報を得ることができます。
そもそも、近年ではスマートフォンの接触時間が増加しており、特にメディアとしてのアプリの価値が向上しています。これにより、従来のテレビ局は新しいビジネスモデルを模索する動きが出てきています。特に沖縄テレビは、オリジナルコンテンツを通じて月間300万PVを達成し、イベントへの集客に成功しています。この強みを活かし、AIを取り入れた配信手法など新たな試みを行っていく予定です。
この地域企業向け会員プラットフォーム事業の基盤は、会員のニーズに応じた様々な機能を持つアプリです。プッシュ通知、ポイント、クーポン、スタンプラリーなど、利用する企業に最適な機能を選択し、組み合わせることができるのが特徴です。これにより、ローカルテレビ局は、地域の店舗に連動したクーポンやイベント情報などを適切に届けることができます。
また、アイリッジはビジネスプロデューサーによる支援を行い、企業の課題解決に貢献することも目指しています。さらに、地域共創カンパニーとして、2030年までに30社への導入を目指すアプローチも取っており、企業間の連携強化や地域の活性化を図る方向性があります。
今後、沖縄テレビとアイリッジは、地域企業向け会員プラットフォーム事業を通じて、地方の魅力を再発見し、また新たな地域活性化のための取り組みを続けていくことでしょう。地方創生や地域DXを進めるための様々な仕掛けを期待したいところです。