DNPの新インクリボン
2024-09-24 13:09:47

DNP、新開発インクリボンで業界のニーズに応える新製品を発表

大日本印刷の新インクリボンの発表



大日本印刷株式会社(DNP)は、2024年10月より、熱転写プリンター用の新製品インクリボンを2種発売することを発表しました。この新しいインクリボンは、バーコードや2次元コードの印字、さらに食品パッケージの日付や製造番号の印字に最適化されています。特に、電子機器、食品、医療品、さらには医薬品など、多岐にわたる製造現場の最新のニーズに応える設計がなされています。

新製品の特長


新しいインクリボンには、「R380」と「V670」の2種類があり、それぞれ異なる特長があります。

R380の魅力


「R380」は、アルコール耐性が高く、印字が消えにくい特徴を持っています。DNPの既存製品と比較して、アルコールへの耐性が約30%向上しており、製造現場や医療現場での印字における信頼性を向上させています。このインクリボンは、摩擦堅ろう度試験(JIS L 0849準拠)において、従来製品よりも優れたパフォーマンスを示しました。また、ハロゲンフリーのレジンタイプであるため、環境への配慮も形にしています。

V670の特長


「V670」は食品用パッケージの日付や値札の印字に特化したインクリボンです。プラスチックフィルムだけでなく、紙基材にも対応しており、印字の互換性の高さが特長です。また、印字の摩耗に対しても優れた耐性を示すため、使用の幅が広がります。さらに、基材を約10%薄くすることで転写性を高め、印字速度も向上。これにより、CO2排出量の削減にも寄与しています。

開発の背景


DNPは1980年代に熱転写プリンター用インクリボンの製造を開始以来、高品質な製品を提供してきました。近年では、アルコールやその他の溶剤の影響で印字が消失することに対する懸念が高まっており、特に医療および食品業界ではそのニーズが顕著です。環境への配慮から、紙パッケージの使用が増える中、DNPは新たなニーズに応え、印字の鮮明さを保つ製品を開発しました。

今後の展開


DNPは、広範なグローバル販売網を利用して、「R380」と「V670」をさまざまな製造分野に展開していく計画です。これらの製品は、2024年9月25日から27日にかけて開催される「ProPak India 2024」と、11月14日から17日に開催される「Labelexpo India 2024」で展示される予定です。

DNPの新しいインクリボンの発表は、製造業界の変化を受けたものであり、今後の市場展開に注目が集まっています。これにより、より高品質な印字を求める顧客の期待に応える製品が広がることが予測されます。


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会社情報

会社名
大日本印刷株式会社
住所
東京都新宿区市谷加賀町1‐1‐1
電話番号

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