2024年 スマホ依存の実態調査
パーソルキャリア株式会社が運営する『Job総研』は、社会人606人を対象に『2024年 スマホ依存の実態調査』を実施しました。本調査では、スマートフォン利用者の依存度、使用時間、依存による生活への影響を探りました。スマホ依存は近年深刻な問題として取り沙汰されており、調査結果がその実態を明らかにしています。
スマホ依存の実態
調査によると、なんと74.3%の回答者が「スマホに依存している」と感じており、その中でも約17%は「とても依存している」と答えています。特に20代での依存意識が高く、80.4%に達しました。これには、SNSや動画視聴といった多様な用途が影響していると考えられます。
背景に潜む要因
依存していると認識している人たちに、理由を尋ねたところ、「無意識に時間が経ってしまう」が78.2%で最高でした。つまり、スマホを使うことが日常になり、意識せずに時間を浪費してしまうことが多く見られます。また、スマホがなければ「1日過ごせない」という回答も57.4%に達しました。
使用時間と耐えられる時間
調査では、スマホ依存を自覚している人の1日の平均使用時間は約4時間25分。この一方で、スマホを触らずに耐えられる時間は約2時間17分という結果も出ています。このギャップは、使用時間への無自覚が多くの人にとっての課題であることを示しています。
日常生活への影響
また、依存者の中で75.4%が「日常生活に支障がある」と感じており、特に健康面での影響が顕著でした。具体的には、71.7%が「睡眠不足や質の低下」、59%が「視力の低下」、48.4%が「集中力の低下」と回答しています。これらは、スマホを手放すことができない生活と健康とのトレードオフを意味しています。
使いすぎをやめたい意識
調査対象者の77.6%が「スマホの使いすぎをやめたい」と意識し、特に20代が最も高い割合を示しました。このことから、若い世代は楽しかったはずのスマホライフが、逆にストレスの種になっていることが伺えます。
スマホがない環境への不安
さらに、88.8%が「スマホがない環境には不安を感じる」と答えており、特に30代の不安感が高いことが分かりました。これは、現代社会におけるスマホの重要性を物語っています。
自覚と向き合う必要性
全体の7割がスマホ依存を認識している今回の調査は、依存だけではなく生活の質も問われる結果となりました。無意識に触れることで生じる健康被害や日常生活への影響は、より多くの人々にとって無視できない現実です。
今後、スマホ依存から健康的な生活を取り戻すためには、デジタルデトックスの重要性も再認識する必要があるでしょう。私たちが持つデバイスがもたらす支配から、一歩引いて自分なりの使い方を見つけることが求められています。
最後に、『Job総研』は今後もこうした社会問題に取り組みながら、データに基づく確かな情報を提供し続けていくことを目指すとしています。