糖鎖制御の新発見!
最近、岐阜大学の研究チームは、炎症や慢性閉塞性肺疾患(COPD)、がんに関連する糖鎖を生成する酵素FUT8の新しい制御メカニズムを解明しました。この研究は、名古屋大学との共同で行われ、FUT8の重要な役割とその細胞外分泌のメカニズムに迫るものでした。
FUT8とは何か?
FUT8は、コアフコースと呼ばれる糖鎖の基盤を形成する酵素で、これによりさまざまな生命現象に影響を与えます。これまでの研究で、FUT8の機能が免疫機能やがんの進行に関わっていることが示唆されていますが、その分泌メカニズムはほとんど理解されていませんでした。この研究では、FUT8の細胞内での制御方法に焦点を当てました。
研究の成果
研究チームは、FUT8が2つの異なるプロテアーゼ、SPPとSPPL3によって切断され、細胞外に分泌されることを発見しました。この分泌がFUT8の機能にどのように影響するかを調査した結果、FUT8の切断によるタンパク質の変化が明らかになりました。具体的には、FUT8の切断がどのタンパク質にコアフコースを結合させるかを変化させることが示されました。
研究の応用可能性
この成果は、さまざまな疾患に関連する糖鎖の生合成メカニズムを理解する上で重要な一歩です。FUT8の活性が病態にどのように寄与するかが今後の研究課題であり、このメカニズムの解明が新たな治療法の開発につながることが期待されます。また、FUT8の役割を理解することによって、COPDやがんなどの疾患に対する新たな戦略が考えられるでしょう。
まとめ
岐阜大学の木塚康彦教授をはじめとする研究チームは、FUT8の新しい分泌メカニズムを解明しました。この研究成果は2026年1月28日に『The Journal of Biological Chemistry』に発表され、様々な疾患の病態解明や治療への応用が期待されているのです。今後も糖鎖に関する研究の進展が望まれます。